第7章システム企画
この章の考え方は、なぜ必要?
システムを作り始めてから「必要な機能がない」「何をもって完成とするか決まっていない」と分かると、大きな手戻りになります。この章では、目的と条件を具体化し、実現可能性や提案を比べて、必要な仕組みを調達する流れを学びます。
仕組みを考える
構想で目的と対象を整理し、費用・効果・リスクを前提付きで評価します。要件は機能と品質を確かめられる条件にし、利用者と開発側が合意します。RFI(候補技術や事例などの情報提供を求める依頼)で情報を集め、RFP(条件を示してベンダーに提案書を求める文書)で具体案を求め、同じ範囲の見積りと評価基準で選定し、契約条件を検収までつなげます。
身近な場面に当てはめる
カフェの予約システムなら、取消しや満席時の扱いも現場から聞き取り、何人が同時に使うか、検索を何秒以内に返すかを決めます。まず一部の予約票で技術を検証し、教育費や夜間対応を含めて各社の提案を比較すると、安さだけでは見えない違いが分かります。
実社会では、こう役立つ
曖昧な希望を、作る側と使う側が同じ意味で確認できる条件へ変えられます。比較の前提やデータの利用範囲を説明できるようになり、発注時の認識違いを減らし、納入後も根拠をもって受け入れる判断につながります。
必要な機能や費用を整理し、仕組みを作る計画を立てる。
「システム企画」って、何?
システム企画は、コンピュータを使って仕事の何を改善するかを考え、作る前の計画をまとめることです。欲しい機能を並べるだけでなく、目的、対象、費用、期待する効果をそろえます。
例えば美容室で予約の重複に困っているなら、まず予約を受ける流れを調べます。その上で『誰でも同じ空き状況を確認できるようにする』と決め、実現する条件を整理し、作り手に提案を頼みます。この章では、計画から要件の合意、調達までを順に学びます。
システム化計画
要件定義
調達計画・実施
この章の過去問と、学び直す場所
2022〜2026年度の公開問題から、主分類8問と、複数の章に関わる関連0問の計8問を、この章の説明に対応付けています。章分けは当サイトの編集分類です。
まず問題を解き、迷ったら「対応する説明」を開きましょう。サイト内で解ける問題と、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の原本で解く問題があります。
2026年度 2問
- 2026年度 問20
対応する説明を見る
情報を集めて提案を頼む · 第2節「条件を示して具体案を求める」 → - 2026年度 問34
対応する説明を見る
何のために作るかを決める · 第3節「計画と後の作業を混同しない」 →
2025年度 2問
- 2025年度 問13
対応する説明を見る
情報を集めて提案を頼む · 第3節「似た略語を目的で分ける」 → - 2025年度 問20
対応する説明を見る
何のために作るかを決める · 第1節「構想は仕事の困り事から」 →
2024年度 2問
- 2024年度 問23
対応する説明を見る
効果とリスクを見比べる · 第3節「できるかの検証と実際の導入」 → - 2024年度 問33
2023年度 1問
- 2023年度 問32
対応する説明を見る
情報を集めて提案を頼む · 第2節「条件を示して具体案を求める」 →
2022年度 1問
- 2022年度 問8
対応する説明を見る
情報を集めて提案を頼む · 第1節「まだ方法が分からないとき」 →
原本の問題はIPAが公開した資料です。「このサイトで解く」からは、選んだ1問を解き、選択肢ごとの理由を確認できます。公開問題の件数は、本番の出題確率を示すものではありません。
学んだことを、別の場面で使ってみよう。
入門問題とは別の5問です。時間制限なしで、意味と使い分けを確かめます。
過去には、どれくらい出ている?
2022〜2026年度の公開問題500問のうち、主な内容をこの章に分類したのは8問です。
| 公開年度 | この章に主分類 |
|---|---|
| 2026年度 | 2 / 100問 |
| 2025年度 | 2 / 100問 |
| 2024年度 | 2 / 100問 |
| 2023年度 | 1 / 100問 |
| 2022年度 | 1 / 100問 |
掲載基準:シラバス Ver.6.5/2026年9月8日確認。範囲や制度は変わることがあります。受験前には公式の最新の出題範囲をご確認ください。