01 使う年から資金を逆算する
教育費の支払いが始まる年に、住宅の頭金も必要になることがあります。個別の目標額だけを足すのではなく、いつ支払い、いつ収入があるかを時系列で重ねます。
資金を貯める方法と借りる方法は、将来の家計への影響が違います。貯蓄や奨学金、住宅ローンの制度は、利用できる条件と返済義務を確認してください。
02 教育・住宅・老後資金の設計
教育・住まい・老後の時期をそろえる
ライフイベント表に支払時期、予定額、準備済みの資金を書きます。数年以内に使う資金と、何十年も先の資金では、元本割れを受け止められる期間が違います。必要時期から逆算して準備を考えます。
給付型奨学金と貸与型奨学金は返済の有無が違います。老後資金を見積もるときは、公的年金の見込みと生活費を別々に置き、足りない期間を確かめます。
ローンは返済総額まで見る
借入額、金利、返済期間が変わると毎月返済と総返済額が変わります。固定金利と変動金利、元利均等と元金均等、繰上返済の目的を分けて比較します。表示された毎月返済だけで決めないでください。
クレジットカードやリボ払いも将来の支出です。分割手数料・金利・残高を確認し、家計のキャッシュフロー表へ反映します。借りられる限度額と、家計が無理なく返せる額は同じではありません。
制度の適用日を確認する
住宅や教育に関わる助成、控除、ローンの条件は変わります。広告の掲載日ではなく、申込日や入居年、受検する試験の法令基準日に当てはまる資料を使います。
単一の制度を使えることを前提に計画を完成させず、要件を満たさない場合にも支払えるかを確認します。
- 教育費:使う年を決める
- 住宅費:購入・借入・返済を分ける
- 老後資金:期間と取崩しを見積もる
図は理解用の整理です。適用要件や最新の数値は本文と一次情報で確認してください。
03 借入条件の読み方
設問の資金を「返済が必要か」「支払いは何年後か」「受け取る給付か借入か」に分けます。借入では元金・利息・手数料を混同せず、金利条件と返済方式を確認します。
04 例題で確認する
正解を選んだあと、全選択肢の理由まで確認しましょう。このページの回答履歴は保存しません。
問1
住宅取得の予算を考えるときは、物件価格のほかに諸費用や維持費も分けて確認する。
| 見分ける点 | 仕組み・条件 | 確認すること |
|---|---|---|
| 住宅 | 物件価格だけでなく、諸費用、自己資金、借入条件、維持費を時間軸で見る。 | 返済額と借入残高を分ける。 |
| 教育 | 必要時期、給付・貸与、借り手、返済開始を確認する。 | 学費の合計だけで比較しない。 |
| 老後 | 収入、支出、資産、住まい、医療・介護、働き方を組み合わせる。 | 平均値を本人の不足額にしない。 |
| 見直し | 借換え・繰上返済・住替えは、手数料と生活の変化を含めて比較する。 | 金利だけで結論を出さない。 |
法令基準日:2026年4月1日。個別の数字や手続は、対象年・施行日・経過措置を一次情報で確認します。
正解:正しい
- A:住宅取得の予算を考えるときは、物件価格のほかに諸費用や維持費も分けて確認する。 このテーマでは、対象者・時点・条件を分けて確認する。
- B:この説明は正しい。対象や条件を確認せずに一律に判断することはできない。
問2
リボルビング払いは、毎月の支払額が一定でも、利用残高や手数料により返済期間が変わり得る。
| 見分ける点 | 仕組み・条件 | 確認すること |
|---|---|---|
| カードの種類 | クレジット、デビット、プリペイド等は、引落しの時期と資金源が異なる。 | 利用可能額と口座残高を分ける。 |
| リボ払い | 毎月の支払額が一定でも、利用残高と手数料で返済期間が変わる。 | 月額だけで総負担を判断しない。 |
| 無担保ローン | 借入額、利率、返済方法、返済期間、遅延の影響を確認する。 | 借りられる額を返せる額と混同しない。 |
| 安全 | 利用明細、契約条件、個人情報、不正利用時の連絡先を確認する。 | 支払い手段ごとの補償条件を読む。 |
法令基準日:2026年4月1日。個別の数字や手続は、対象年・施行日・経過措置を一次情報で確認します。
正解:正しい
- A:リボルビング払いは、毎月の支払額が一定でも、利用残高や手数料により返済期間が変わり得る。 このテーマでは、対象者・時点・条件を分けて確認する。
- B:この説明は正しい。対象や条件を確認せずに一律に判断することはできない。
問3
最初に一度だけ預ける資金が2年間でどう増えるかを調べます。年利2%の複利で、途中の追加・引出しはなく、税・費用もありません。現在額へ掛ける係数はどれですか。
正解:終価係数1.02×1.02
- A:将来額を現在へ戻す向きです。
- B:現在の一括額から2年後の額へ伸ばす係数です。
- C:途中で毎年積み立てるモデルではありません。
問4
年2%で運用しながら毎年末に18万円ずつ5回受け取り、最後に使い切る予定です。この条件の係数は年金現価4.713、終価1.104、減債基金0.192とします。示された係数をそのまま使い、税・費用を考えないとき、現在必要な元本はいくらですか。
正解:84.834万円
- A:毎年の受取額に年金現価係数を掛け、18×4.713=84.834万円です。
- B:18×1.104の値です。終価係数は現在の一括元本を将来へ換算し、毎年の受取りから必要元本を求める係数ではありません。
- C:18×0.192の値です。減債基金係数は将来の積立目標から毎期の積立額を求めます。
05 要点をまとめる
- 必要な額と使う時期を同じ表で管理する。
- 貸与型奨学金とローンは返済を家計に入れる。
- 金利・期間・返済方式で総負担は変わる。
- 制度要件は適用日と法令基準日を確認する。