01 お金の価値は何で変わる?
同じ1万円でも、物価が上がれば買える量は変わります。預金の金利が上がっても、手取りの利息や物価の動きまで含めて考えなければ、実際の購買力は分かりません。
市場の数字を見たら、まず対象期間と指標の単位を確認します。景況感を測る数字と、物価や生産量を測る数字は、答える問いが違います。

02 経済指標・金利・預金
景気と金利を混同しない
GDP、物価指数、日銀短観、マネーストックはそれぞれ経済活動の違う面を示します。数値が上がったというだけで、家計に必ず良いと判断しません。基準年、前年比、残高か増減率かを確かめます。
政策金利の変化は金融市場の金利へ影響しますが、個々の預金・ローン金利へ同時に同じ幅で反映されるとは限りません。借りる側と預ける側で関心が違うことも押さえます。
預金と利息を読む
普通預金と定期預金では、引き出しやすさと金利条件が違います。単利は元本に対する利息を計算し、複利は受け取った利息を元本へ加えて次の利息を考えます。表示利率と税引後の受取額も分けます。
預金の保護には、対象商品と預入金融機関ごとの範囲があります。名称が似た金融商品をすべて預金保険の対象と決めつけないようにします。
目的と管理の仕組み
信託では、財産を委ねる人、管理・運用する人、利益を受ける人を分けます。預金と同じ契約ではありません。
短期に使う資金は引き出しやすさも大切です。高い利回りだけを見ず、預け先の保護、費用、必要時の換金を合わせて考えます。
- 単利:元本に対する利息
- 複利:前期の利息を含む元利合計に対する利息
- 税引後:税額を引いた受取額
図は理解用の整理です。適用要件や最新の数値は本文と一次情報で確認してください。
03 数字を読む順番
経済指標は「量・価格・景況感」のどれか、金利は「預ける・借りる」のどちらかを決めます。単利・複利の計算では期間と税引前後を明記します。
04 例題で確認する
正解を選んだあと、全選択肢の理由まで確認しましょう。このページの回答履歴は保存しません。
問1
物価だけが上昇して生産量が変わらない場合でも、名目GDPが増えることはある。
正解:正しい
- A:名目値にはその時々の価格が反映されます。
- B:生産量が同じなら名目値も一定、とは限りません。
問2
元本150万円に年利2%が1年間適用されます。途中返済・手数料を考えない単純な利息はいくらですか。
正解:30,000円
- A:2%は0.02なので、桁が一つ足りません。
- B:1,500,000円×0.02=30,000円です。
- C:2%を20%として計算しています。
問3
定期預金の満期前に資金が必要になりました。最初に確認する説明として適切なのはどれですか。
正解:中途解約の可否と、その場合に適用される利率などを確認する。
- A:満期前の解約では適用利率などが変わる場合があります。
- B:自動融資も借入であり、所定の利息が生じます。
- C:使う時期と契約上の条件を照合する判断です。
問4
元本50万円を年率2%・1年複利で2年間運用します。税金・手数料は考えません。2年後の元利合計はいくらですか。
正解:520,200円
- A:最初の元本だけに2年分の利息を付けた単利の合計です。
- B:500,000×1.02×1.02=520,200円です。
- C:これは利息の合計で、問題が求める元利合計ではありません。
05 要点をまとめる
- 物価の上昇は同じお金で買える量を変える。
- 経済指標は測る対象と時点が異なる。
- 単利・複利と税引前後を分ける。
- 預金は利率・流動性・保護対象を一緒に確認する。