ゼロから始める資格学習FP3級

FP3級 · 金融資産運用 04 / 05

デリバティブと分散投資

価格変動に備える派生商品と、資産を分けて持つ考え方を学びます。どちらもリスクを消す仕組みではありません。

試験法令基準:2026年4月1日 公式日程

このページで分かること
  • 先物・オプション・スワップの役割を区別する
  • オプションの買い手が持つ権利を説明する
  • 分散投資の目的と限界を知る
このページの内容

01 将来の約束と権利はどう違う?

来春使う学費と、20年後に使うお金では、価格下落を待てる時間が違います。投資の目的・期間・損失を受け止められる範囲を決めてから組合せを考えます。

分散投資は損失をなくす魔法ではありません。値動きの異なる資産を組み合わせ、特定の資産に偏るリスクを抑える考え方です。

使う時期によって資産運用の考え方が変わると気づく漫画
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02 派生商品と分散投資

先物とオプションは約束と権利が違う

先物は将来の一定時点に、あらかじめ決めた条件で売買する取引です。価格変動への備えに使えますが、予想と逆に動けば損失も生じます。

オプションの買い手は、一定の条件で買う・売る権利を得ます。権利を使わない選択ができますが、その権利を得るための代金(プレミアム)が必要です。売り手の義務と混同しないでください。

スワップと組合せの目的を分ける

スワップは、金利などの条件に基づくキャッシュフローを交換する仕組みです。FP3級では複雑な評価式より、何の変動を調整するかを理解します。

株式、債券、預金などを組み合わせるときは、期待収益だけでなく値動きと相関を見ます。分けて持っても同じ原因で同時に下がる可能性は残ります。

03 使う目的とリスクの見分け方

最初に「将来の売買を約束する」「権利を買う」「条件に基づく支払を交換する」のどれかを見分けます。分散の問題では、各資産の割合を合計100%にそろえます。

期待収益率の単純な加重平均は、各資産の配分割合と期待収益率を掛けて合計します。例:Aを40%・期待収益率3%、Bを60%・期待収益率1%とすると、0.4×3%+0.6×1%=1.8%です。これは将来の収益保証ではありません。

04 例題で確認する

正解を選んだあと、全選択肢の理由まで確認しましょう。このページの回答履歴は保存しません。

問1

A資産の配分40%・期待収益率3%、B資産の配分60%・期待収益率1%である。単純な加重平均による期待収益率として適切なものはどれか。

一つに賭けない:ポートフォリオ運用で分ける項目
見分ける点仕組み・条件確認すること
目的使う時期と許容できる損失により、必要な流動性と値動きの受け止め方が変わる。期待収益だけで組合せを決めない。
分散値動きが完全に同じでない資産を組み合わせることが、値動きの偏りを抑える考え方になる。分散しても損失がなくなるわけではない。
相関同じ方向に動く度合いを確認して、組合せの効果を考える。銘柄数だけで分散効果を判断しない。
見直し資産配分は、目標・期間・生活変化・価格変動により点検する。短期の値動きだけで頻繁に入れ替えない。

法令基準日:2026年4月1日。個別の数字や手続は、対象年・施行日・経過措置を一次情報で確認します。

問2

3か月後に使う原材料の価格が上がることを心配し、将来の売買条件を今決める取引を検討している。基本的な仕組みとして最も近いものはどれか。

問3

ある価格で買う権利を得るために代金を支払った人について、基本的な説明として適切なのはどれか。

05 要点をまとめる

  • 先物は将来の売買条件を決める。
  • オプションの買い手は権利を得て、売り手は行使時の義務を負う。
  • スワップは条件に基づく支払の交換。
  • 分散は損失を保証しない。

確認に使った一次情報

制度の適用は条件や時点によって変わります。受検・申告・契約時には最新の公式情報も確認してください。