01 投資商品は何を持つ?
複数の資産に投資する投資信託でも、元本が保証されるわけではありません。誰が販売し、誰が運用し、誰が財産を保管するかを分けると、商品の説明書を読みやすくなります。
外貨建商品は外貨の値動きだけでなく、円に戻す為替レートが損益に影響します。外貨で増えても円換算で必ず増えるとは限りません。
02 投資信託・外貨の仕組み
投資信託の価値と費用
投資信託の基準価額は保有資産の評価と費用を反映します。手元の評価額は基準価額と保有口数の単位をそろえて求めます。販売手数料、信託報酬、信託財産留保額の有無も商品ごとに確認します。
分配金はファンドの財産から支払われます。受け取った金額だけで利益と決めず、分配後の基準価額と、購入時の個別元本を合わせて見ます。
外貨では交換の往復を考える
円から外貨を買うときと、外貨から円に戻すときの銀行のレートは同じではありません。TTSとTTBの差は費用に相当します。元本、利息、満期時の為替を同じ通貨へそろえて比較します。
外貨預金や外貨建債券は、それぞれ運用対象の信用リスクや価格変動もあります。為替の方向だけで商品全体の安全性を判断しません。
運用性のある保険商品は条件を読む
変額保険など運用性のある保険では、保障と運用損益・費用を別々に確認します。商品の種類が複雑なほど、使う目的と損失が出る条件を先に明確にします。先物やオプションなどの派生商品は次のページで扱います。
03 費用とリスクの比べ方
外貨の問題は最初と最後の通貨を決め、交換ごとにTTS・TTBのどちらを使うか書きます。投資信託は基準価額、口数、費用、分配金を一つの数字に混ぜないでください。
04 例題で確認する
正解を選んだあと、全選択肢の理由まで確認しましょう。このページの回答履歴は保存しません。
問1
一般的な契約型投資信託について、運用方針に従って投資先を判断する役割はどれですか。
正解:運用会社
- A:購入・換金等の窓口です。
- B:運用会社が投資先や配分を判断し、運用を指図します。
- C:勤務先はその役割を担いません。
問2
基準価額が1万口当たり11,500円の投資信託を40万口保有しています。税金・費用を考えない評価額はいくらですか。
正解:460,000円
- A:40万口は1万口の40倍であり、4倍ではありません。
- B:11,500円×40=460,000円です。
- C:1万口の400倍ではありません。
問3
1米ドル145円から155円への変化は、米ドルに対する円高である。
正解:誤り
- A:同じ1米ドルを得るのに必要な円が増えているので円安です。
- B:円の対ドルでの価値が下がった円安・ドル高です。
問4
150,000円をTTS150円/米ドルで預け、年5%の単利で1年間運用しました。満期のTTBは140円/米ドルです。税金・追加費用はなく、提示レートは手数料込みです。円換算年利回りは何%ですか。
正解:マイナス2%
- A:満期は1,050米ドル、円では147,000円。投資額との差マイナス3,000円を150,000円で割るとマイナス2%です。
- B:外貨金利だけを答えています。円換算には為替変動も含めます。
- C:受取円額は投資額を下回っています。
05 要点をまとめる
- 投資信託の評価額は基準価額と口数の単位をそろえる。
- 分配金だけで利益を判定しない。
- 外貨の購入と円への換金は異なるレート。
- 運用性のある商品は保障・費用・リスクを分ける。