大切な力と、お金を使う先を見つけよう
一つの強みを見る方法と、複数の事業を比べる方法を学ぼう。
- 価値ある資源を活用する体制の不足を見分けられる。
- PPMの目的を、別の戦略分析と区別できる。
- 相対的市場占有率と、二軸による事業の位置を求められる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 4節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1「持っている」と「生かせる」は違う
店には、人の技能、調理設備、使える資金、顧客との信頼関係など、いろいろな経営資源があります。競合に比べて有利な成果を生む状態が競争優位です。高価な機械を持っているだけで、その状態になるとは限りません。
例えば、温度を細かく調整できる機械があっても、店員が使えなかったり、お客さんが違いを感じなかったりすれば、十分に生かせません。「何を持っているか」に加えて、「どんな価値を生み、ほかの店とどう違うか」を考えます。
図では、資源そのものと、それを使う仕組みを並べています。
調理機械・レシピ・技能
使える人・手順・配置
安定した味を短時間で提供
架空のカフェを使った学習用の例。
2VRIOは、資源を四つの問いで見る
VRIO(経済的価値・希少性・模倣困難性・組織)(Value:経済的価値、Rarity:希少性、Imitability:模倣困難性、Organization:組織)分析は、資源や能力が競争優位につながるかを考える方法です。Imitabilityは模倣のしやすさに関わる語で、ここでは「まねしにくいか」を問います。
- 価値:機会を生かしたり、脅威に対応したりする役に立つか。
- 希少性:競合の多くが、同じ力を持っていないか。
- 模倣困難性:同じ力を得るのに、時間や費用などがかかるか。
- 組織:人の配置や制度が、その力を生かせる形になっているか。
珍しいだけで顧客や事業に役立たないものは、価値があるとは判断できません。
| 問い | カフェの確認例 |
|---|---|
| V:価値 | 困っているお客さんの役に立つ? |
| R:希少性 | ほかの店にも同じ力がある? |
| I:模倣困難性 | 短時間で簡単にまねできる? |
| O:組織 | 店員や制度が力を生かせる? |
四つの問いに根拠を付ける。自己評価だけで優位が保証されるわけではない。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
珍しい機械を買ったら、それが強みになる?
珍しさだけでなく、役立つか、まねしにくいか、使いこなす仕組みがあるかも見るよ。
この説明に出てきた略語の正式名称
- VRIO
- Value / Rarity / Imitability / Organization
経済的価値・希少性・模倣困難性・組織
3PPMは、複数の事業への配分を考える
店内飲食、焼き菓子の卸売、定期配送など、複数の事業にお金や人をどう配るかを考える方法がPPM(Product Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント)です。代表的な図では、市場成長率と相対的市場占有率を使います。
市場成長率は、その市場全体がどれくらい伸びているか。市場占有率は、市場全体に占める自社の売上などの割合で、シェアともいいます。相対的市場占有率は、自社のシェアを最大の競合のシェアと比べた比率です。自社20%、最大競合40%なら0.5となります。
自社の売上の伸びだけを、市場成長率と取り違えないようにしましょう。
20%÷40%=0.5。比べる市場と期間をそろえる。
4四つの名前は、検討の出発点
PPMでは二つの軸の高低によって、花形・金のなる木・問題児・負け犬に分類します。市場が伸びている事業は追加投資が必要になりやすく、相対的なシェアが高い事業は競争上の強さを期待して見る、という考え方です。
分類名は事業や人への評価語として使うのではなく、資金配分を考えるための用語です。例えば「問題児」は投資で育てるか、縮小するかなどを検討する位置で、必ず投資するとは限りません。「負け犬」でも、ほかの事業との相乗効果や重要顧客への役割があります。
実際の利益や資金、成長の見込みも確認して判断します。
PPMで、事業の組合せを見る
復習
このレッスンを振り返ろう
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
「使いこなす体制」は四つのどれかな。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目9。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
- IPA ITパスポート試験シラバス Ver.6.5 ↗
- OpenStax:The Internal Environment ↗
- BCG:What Is the Growth Share Matrix? ↗
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は各参考資料を基に当サイトが初学者向けに作成しています。2026年9月8日確認。学習用の例・会話・図解は当サイトの作成です。図の数値やお店の事例は架空で、実際の企業の実績を示すものではありません。