全部を自分の会社で行う必要はある?
協力する、任せる、買う。企業同士の関わり方を比べよう。
- 他社の力を補完する提携を、育成支援や自社の改善と区別できる。
- 商品のブランドと製造を担う会社を分けて読める。
- 買収の主体と買付方法を区別できる。
- 独立した加盟店と本部の契約を、統合や買収と区別できる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 5節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1力を持ち寄ることと、仕事を任せること
店の事業を広げるとき、必要な力をすべて自社で用意するとは限りません。
カフェとパン店が共同商品を企画するのは提携、清掃を専門会社に委託するのは外部委託の例です。
さらに、多くの企業などが相互に関わり、商品やサービスの価値を生む仕組みを、ビジネスのエコシステムと呼びます。予約サービス、決済事業者、店舗が連携する姿を考えてみましょう。どの場合も、役割、費用、情報の扱い、品質の責任を明確にすることが大切です。
架空のカフェを使った学習用の例。
2作る会社と、名前を付けて売る会社を分ける
OEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランド製造)は、相手企業のブランドで売られる製品を製造することなどを指します。ブランドは、商品や提供者を見分ける名前やマーク、そこに結び付いた認識です。
菓子メーカーが、カフェの名前で売るクッキーを製造する例を考えると分かりやすくなります。
ファブレスは、自社では製造工場を持たず、企画・設計・開発などに力を置き、製造を外部へ委託する企業の形です。OEMは相手ブランドで作る関係、ファブレスは工場を持たない事業の形なので、同じ意味ではありません。両者が一つの取引に関わることはあります。
OEMの学習例。実際の設計・製造・品質責任は契約等によって確認する。
3会社を買うことと、株式の集め方を見る
M&A(Mergers and Acquisitions:合併・買収)は、企業を統合したり、株式や事業を取得したりすることを指します。合併は会社を一つにする手法、買収は相手の経営権や事業などを取得する手法です。
買収では会社が別の法人として残ることもあります。
MBO(Management Buyout:経営陣による自社買収)は、経営陣が主体となって自社の経営権を取得する取引です。第1章のMBO(目標による管理)(Management by Objectives:目標管理)とは意味が違います。
TOB(Take Over Bid:公開買付け)は、価格・期間などを公表して、市場外で株式などを買い集める方法です。MBOは「誰が買うか」、TOBは「どう買うか」に注目するため、組み合わせて行う場合もあります。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
前に出てきたMBOは、目標を決める話じゃなかった?
同じ略語でも、ここでは経営陣の自社買収だよ。英語の正式名称と、話の場面を一緒に確かめよう。
この説明に出てきた略語の正式名称
- MBO
- Management by Objectives and Self-Control
目標による管理
4前後の工程を取り込むか、仕組みを借りるか
垂直統合は、調達・製造・販売など、前後につながる工程を自社や企業グループに取り込むことです。販売会社が製造会社を買収するのは一例です。同じ業種の会社を増やすことすべてが垂直統合になるわけではありません。
フランチャイズチェーンは、本部と独立した加盟店が契約を結び、商標や営業の仕組み、指導などを利用する方式です。加盟店はその対価などを支払います。本部と同じ名前の店でも、すべて本部が直接経営する店とは限りません。買収、外部委託、加盟を選ぶ際は、得られる力だけでなく、費用や運営上の制約も比べます。
架空のカフェを使った学習用の例。
5提携・育成支援・仕事の見直しを区別する
企業が困り事を解決する方法は、他社と協力することだけではありません。インキュベーションは、起業や新しい事業が育つよう、場所、助言、人のつながりなどを提供して支援することです。例えば新しく事業を始める人へ相談や活動場所を用意します。
企業同士が不足する技術を補うアライアンスとは、支援する目的や関係に違いがあります。
BPR(Business Process Reengineering:業務プロセスの抜本的な見直し)は、仕事の流れや役割を根本から設計し直すことです。プロセスは、結果を出すまでの一連の仕事を指します。申請書を速く運ぶ工夫に加え、そもそも重複した申請や承認が必要かを見直す、といった違いを考えましょう。
ベンチマーキングは優れた方法と比較して学ぶ取組です。提携しているか、起業を育てているか、仕事を組み直しているか、他の方法と比較しているかを読むと、似た改善の話でも用語を区別できます。
複数の取組は併用できる。会社を買収することが提携の必須条件ではない。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
新しい会社に作業場所を貸して相談に乗るのも、技術の提携?
新事業を育てる支援に注目するならインキュベーションだよ。誰が何のために助けているかを見よう。
復習
このレッスンを振り返ろう
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
相手と協力して,得意分野を持ち寄る方法を選ぼう。
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目9。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
- IPA ITパスポート試験シラバス Ver.6.5 ↗
- 日本取引所グループ:公開買付け(TOB) ↗
- 日本取引所グループ:MBO ↗
- 日本フランチャイズチェーン協会:フランチャイズビジネスとは? ↗
- 経済産業省:電気用品安全法・行為内容の確認 ↗
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は各参考資料を基に当サイトが初学者向けに作成しています。2026年9月8日確認。学習用の例・会話・図解は当サイトの作成です。図の数値やお店の事例は架空で、実際の企業の実績を示すものではありません。