作業は、全部足せば終わる時間?
同時に進められる仕事があると、終わるまでの日数はどう変わるのかを考えよう。
- 合流で遅い作業を待ち、最長経路から日数を求められる。
- 一つの作業を短縮した後、最長経路を比べ直せる。
- 一定の効率で分割できる条件で、工数から日数を計算できる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
表示・保存
このページの目次 4節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1作業の順番と、待つ場所を読む
日程を考えるときは、日数を足す前に「何が終われば次を始められるか」を確かめます。
- 作業の順番や所要時間を図にして日程を管理する手法にPERT(作業の順序と所要時間を基に日程を管理する手法)があり、このようなつながりの図を作業ネットワークと呼びます。
- 例では準備2日の後、撮影3日と文章作成4日を同時に始められます。
公開作業1日は、両方が終わってから始めます。二つの作業の後で待ち合わせる場所が合流点です。ここでは遅い方の完了を待つため、3日と4日を両方足すのではなく、長い方の4日を使います。人員など別の制約が示された問題では、その条件も確認します。
2 + 長いほうの4 + 1 = 7日
最長の経路:準備 → 文章 → 公開。これがクリティカルパス。作業の順序だけを簡単に表した図で、公式問題のPERT図の記法とは異なります。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
商品の紹介ページを作るんだ。作業にかかる日数を全部足せば、公開できる日が分かるかな。
まず順番を確かめよう。準備に2日、その後に撮影3日と文章作成4日を同時に進められる。両方が終わってから、公開作業に1日かかるとするよ。
撮影と文章作成が同時なら、3日と4日を続けて待つわけではないんだね。
そう。二つの作業の長い方、4日を待つ。準備2日+4日+公開1日で、全体は7日になるよ。作業の順番と時間を図にして日程を考える手法にPERTがあるんだ。
この説明に出てきた略語の正式名称
- PERT
- Program Evaluation and Review Technique
作業の順序と所要時間を基に日程を管理する手法
2全体の日数を決める、長い方の道筋
作業のつながりを最初から最後までたどった道筋を経路と呼びます。撮影を通る経路は準備2日+撮影3日+公開1日=6日、文章作成を通る経路は2日+4日+1日=7日です。必要な作業をすべて終えるには長い方を待つため、全体は7日になります。
この最も長く、全体の日程を左右する経路がクリティカルパスで、例では準備→文章作成→公開です。撮影が1日延びても文章と同じ日に終わるので、全体は7日のままです。一方、文章作成が1日延びると、全体も8日になります。
どの作業の遅れが全体に響くかを、経路ごとに確かめましょう。
- 撮影を通る経路2日 + 3日 + 1日 = 6日
- 文章を通る経路2日 + 4日 + 1日 = 7日
- 全体が終わるまで長いほうの 7日
両方が終わる必要があるので、最長の経路で決まる。人員など別の制約がある問題では、その条件にも従う。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
撮影が早く終わっても、文章ができるまでは公開できないんだね。
その通り。最初から最後まで作業をたどった道筋を経路という。この例の最も長い経路は準備→文章作成→公開で、全体の日程を左右するクリティカルパスだよ。
3一部を急いだら、全体も早く終わる?
全体を短くしたいなら、まずクリティカルパス上の作業に注目します。図の条件で撮影を3日から2日にしても、文章作成4日を待つため全体は7日のままです。文章作成を4日から3日にできれば、準備2日+3日+公開1日=6日になります。
ただし、この時点で撮影を通る経路も文章作成を通る経路も6日です。同じ最長時間の経路が複数あることもあるので、片方だけをさらに短縮しても、もう片方を待つ場合があります。どこを短くしたかだけで判断せず、変更後のすべての経路を比べ、次に何の完了を待つのかを読み直しましょう。
| 変える作業 | 撮影の経路 | 文章の経路 | 全体 |
|---|---|---|---|
| 変更なし | 6日 | 7日 | 7日 |
| 撮影を3日→2日 | 5日 | 7日 | 7日 |
| 文章を4日→3日 | 6日 | 6日 | 6日 |
文章を1日短縮すると全体も6日になる。この時点では、両方の経路が同じ長さになる。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
じゃあ、文章作成を4日から3日にできれば、撮影と同じ日に終わって、全体も1日早くなる?
この条件なら6日になるよ。ただし、その時点で二つの経路は同じ長さになる。さらに短くしたいときは、どちらが終わるのを待つかをもう一度確かめよう。
4人数と日数で、仕事の量を考える
人数を変える問題では、仕事の量である工数も考えます。1人が1日働く仕事の量を1人日(にんにち)と呼びます。
人数×日数で計算できる条件かを、問題文で確かめましょう。現実には打ち合わせが増えたり、一人しかできない作業があったりするため、人数を2倍にすれば必ず半分の日数で終わるわけではありません。
仕事を分担でき、1人あたりの作業効率が変わらない場合の例です。
復習
このレッスンを振り返ろう
並行する二つの作業の時間を、なぜ両方足さないのですか。
答え方と、確認するポイント
同時に始められるため、合流では遅い方の完了まで待ちます。最初から最後までの最長経路が全体の最短所要時間を決めます。
クリティカルパスの作業を短くすれば、短くした分だけ必ず全体も短くなりますか。
答え方と、確認するポイント
別の経路が最長になる場合があります。変更後の各経路を計算し、どの作業の完了を待つかを改めて確かめます。
人数が変わる問題では、どんな条件を確認してから計算しますか。
答え方と、確認するポイント
仕事を均等に分けられ、1人当たりの効率が変わらないかを確認します。条件が合えば人数×日数で工数を求め、新しい人数で割ります。
問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題4問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
並行の2作業は、遅いほうが終わるまで待つ。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目2。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。