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1-07 · 業務分析・データ利活用4節・復習・4問

グラフは、伝えたいことから選ぶ

このパートで確かめること
  • 二つの数値の関係を調べる図を選べる。
  • 多い項目を足し合わせた累積割合を読める。
  • 表の一部に対する割合で、適切な分母を選べる。
  • 切り詰めた縦軸の見た目によらず増加率を求められる。
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このページの目次 4節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1グラフで、何が分かるの?

グラフは、数字の違いや変化を目でつかみやすくする図です。最初に「何を知りたいか」を決めると、図を選びやすくなります。

  • 商品ごとの販売数を比べたい:棒グラフ。
  • 月曜から水曜までの販売数の変化を知りたい:折れ線グラフ。
  • 気温と販売数の関係を調べたい:散布図
  • 待ち時間がどの区間に多いか知りたい:ヒストグラム

図を見るときは、何を調べたか、軸と単位、目盛りの順に確かめます。軸は値や分類を読む基準になる線、目盛りは値を読む区切りです。例えば販売数の60杯を、60円と読み違えないようにします。

下の4枚で、用途と読み方を一つずつ確かめましょう。「次へ」で進み、「まとめて見る」で並べて比べられます。棒グラフは商品の種類、ヒストグラムは0分以上2分未満などの数値の区間を横に並べる点が違います。

散布図で二つの数値に関係が見えても、一方がもう一方の原因とは、それだけでは決められません。

図で整理

何を見るかを決め、軸から読もう

棒グラフ:種類ごとの数を比べる

縦や横の基準になる線を軸、値を読む区切りを目盛りと呼びます。まず「何の数か」と「単位」を確かめます。

販売数(杯)02040608060コーヒー40お茶20ジュース
棒の高さを縦軸で読む。コーヒーとお茶の差は60−40=20杯。学習用の架空データ。
図の数値を文字で確認

ある日の販売数。コーヒー60杯、お茶40杯、ジュース20杯。縦軸は杯、0から20杯刻み。

コーヒーの60は60円ではなく60杯です。

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ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

商品を比べる棒グラフと、待ち時間のヒストグラムは、どちらも棒だね。

ビット

横に何を並べたかが違うよ。商品名なら種類の比較、0分以上2分未満などの区間なら数値の広がりを見るんだ。

ここがポイントグラフの形より先に、知りたいことと単位を確認します。

2多い項目が全体のどれくらいかを読む

問い合わせが、操作50件、支払い30件、配送15件、その他5件の計100件だったとします。件数の多い順に並べると、どの内容から調べるか考えやすくなります。

多い順の棒グラフに、左から順に足した割合の線を重ねたものがパレート図です。この順に足した割合を累積比率と呼びます。

  • 操作まで:50÷100×100=50%。
  • 支払いまで:(50+30)÷100×100=80%。
  • 配送まで:(50+30+15)÷100×100=95%。
  • その他まで:100÷100×100=100%。

棒の件数は左の目盛り、線の割合は右の目盛りで読みます。「上位2項目で80%」はこのデータの計算結果で、いつも上位2項目や上位20%が全体の80%になるわけではありません。

金額などの大きい順に項目を並べ、累積割合などを基に重要度の群を分けて管理する方法がABC分析(商品などを重要度に応じてA・B・Cに分類する分析)です。この例で「80%までA、次の95%までB、残りC」と決めるなら、操作と支払いがA、配送がB、その他がCです。境界には固定の共通ルールがあるわけではなく、目的や問題文の条件に合わせます。

件数(件)累積(%)00505010010050操作30支払15配送5
上位2項目は50+30=80件。全100件なので80%。左は件数、右は割合の目盛りです。架空データ。
図の数値を文字で確認

問い合わせ100件のパレート図。操作50件、支払30件、配送15件、他5件。線は左から足した割合。

参考:総務省統計局:パレート図 ↗

ここがポイント上位の件数を足し、全体の件数で割ります。ABC分析の区切りは条件で決まります。

3二つの分類を、表と色で比べる

時間帯と飲み物の種類のように、二つの分類を組み合わせて数えることをクロス集計といいます。その結果がクロス集計表で、分割表とも呼ばれます。横に並ぶまとまりが行、縦に並ぶまとまりが列、交わる一つのマスがセルです。

下の表で午後の冷たい飲み物を調べるなら、午後の行と冷たいの列が交わるマスを見ます。40という値は、40人ではなく40杯です。

割合では、どこまでを全体の100%とするかを先に決めます。午後の注文60杯のうち40杯なら、40÷60×100≒67%。1日全体100杯のうちなら、40÷100×100=40%です。同じ40杯でも分母が変わると割合も変わります。

値の大きさを色の濃さなどで示す表現がヒートマップです。忙しい時間帯などを見つけるのに役立ちます。ただし、色の意味や基準を確かめ、実際の数字も一緒に読みましょう。

時間帯 × 注文した飲み物
ある日の注文数(杯)・架空データ
時間帯温かい冷たい合計
午前301040
午後204060
合計5050100

「午後で、冷たい飲み物」は交わるマスの40杯。午後の注文だけなら40÷60×100≒67%。1日全体なら40÷100×100=40%です。割合を小数で求め、100を掛けると%になります。

同じ表を、値の大きさに応じて色付け
ある日の注文数(杯)・架空データ
時間帯温かい冷たい合計
午前301040
午後204060
合計5050100

濃いほど注文の杯数が多い。色は薄い順に10杯・20杯・30杯・40杯です。合計欄は色付けの対象外です。

参考:総務省統計局:クロス集計 ↗

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

午後の冷たい飲み物は40杯。午後の注文の40%ということ?

ビット

午後の合計は60杯だから、40÷60で約67%。40%になるのは1日100杯を全体にしたときだよ。

ここがポイント「何のうち、どれだけか」を確認してから割ります。色だけでなく値と単位も読みます。

4原因を調べる図と、見せ方の注意

待ち時間が長い理由を調べるときは、人員・手順・設備などの原因候補を整理します。結果と原因候補の関係を魚の骨のように表す図が、特性要因図です。書いた候補が本当の原因かは、観察や記録で確かめます。

数値の図では、見た目だけで差を判断しないことも大切です。棒グラフの縦軸を途中から始めると、小さな差が大きく見えやすくなります。Aが100、Bが110なら、差は10、Aからの増加率は10÷100×100=10%です。

画面で見える棒の長さの比で計算してはいけません。

棒と折れ線などを組み合わせるものが複合グラフ、左右に別の縦軸を置くものが2軸グラフです。パレート図は、件数と累積割合を両軸で示す例です。ただし、複合グラフが必ず2軸とは限りません。

2軸グラフでは、単位と目盛りをそれぞれ確認します。線の位置が近いだけで、同じ値や同じ動きとは判断できません。理解に役立たない立体的な飾りなどを、チャートジャンクと呼びます。飾りより、何をどの尺度で示した図かに注目しましょう。

図で整理

原因の候補を、整理してから確かめる

特性要因図の形を見てみよう

「待ち時間が長い」という結果に、どのような原因が考えられるかを並べます。

人員担当が足りない?設備レジが遅い?手順受け渡しが複雑?待ち時間が長い
架空の原因候補。「?」を、調査で確かめます。

書いたものは原因の候補です。本当の原因かは観察や記録で確かめます。

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ここがポイント図に原因候補を書くだけで原因は確定しません。値の比較では軸と単位も見ます。
2

復習

このパートを振り返ろう

気温と販売数の関係には、なぜ散布図を使いますか。

答え方と、確認するポイント

同じ日の気温と販売数を一組の点で示せるためです。棒グラフは種類の数量、折れ線は時間の変化など、知りたいことに合わせて図を選びます。

上位二つの問い合わせの割合は、どう求めますか。

答え方と、確認するポイント

二つの件数を足して全件数で割ります。累積比率の線も同じ合計の割合です。常に二つで80%になるわけではなく、与えられた値から計算します。

「午後の注文のうち」という条件なら、割合の分母は何ですか。

答え方と、確認するポイント

午後の合計です。1日全体を分母にすると別の割合になるため、何を100%とするかを言葉で確かめてから計算します。

棒が倍の長さに見えたら、値も倍になったと判断できますか。

答え方と、確認するポイント

縦軸の開始位置や目盛りを確認します。増加率は、実際に増えた値を元の値で割ります。表示されている棒の部分だけを比較して求めません。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題4問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 4問
ある日の気温と冷たい飲料の売上の関係を、多数の日のデータで確認したい。最も適した図はどれか。
ヒントを見る

1日につき「気温、売上」という二つの数値がある。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目2。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

3問 / 操作体験

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