ゼロから始める資格学習
全23章・シラバス6.5保存した教材
← 第1章「企業活動」の目次へ
1-06 · 業務分析・データ利活用3節・復習・4問

まずは、仕事の流れを見える化

注文の間違いはどこで起きたのか。仕事を調べ、直す場所を見つけよう。

このパートで確かめること
  • 知りたい理由に合わせて、質問の進め方を選べる。
  • 案を広げる段階と、類似した案をまとめる段階を区別できる。
  • 業務フローの受渡しと、観察した待ちや誤りを対応させる
表示・保存
説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1知りたいことに合わせて調べ方を選ぶ

仕事の困りごとを調べるときは、先に「何を知りたいか」を決めます。同じ注文ミスの調査でも、頻度と原因では集めたい情報が違います。

  • アンケート:多くの人に同じ項目を尋ね、回答の傾向を調べる。「注文ミスを経験したか」を広く尋ねる例です。
  • インタビュー:「どんな状況で、なぜ困ったか」を詳しく聞く。
  • フィールドワーク:実際の場所へ行き、観察・調査する。本人の説明と現場で見える行動が違うこともあります。

インタビューは、質問をどこまで決めておくかでも分かれます。

  • 構造化:全員に同じ質問をし、答えを比べやすくする。
  • 構造化:共通の質問を用意し、答えに応じて掘り下げる。「注文で困ったことは?」に「画面が見づらい」と返ったら、「どの部分ですか?」と追加する。
  • 構造化:質問や順序を厳密に固定せず、話の流れを重視する。「普段の買物について自由に話してください」から、気になる点を探る。

自由度の高い聞き方は思わぬ課題を見つけやすい一方、回答を比べるには整理が必要です。聞いた話だけで原因を決めず、目的に合う方法を組み合わせて確かめます。

何を知りたいかで、調べ方を選ぶ
知りたいこと方法の例
担当者の経験や理由インタビュー
多くの人の回答の傾向アンケート
作業の順序や引継ぎ業務フローの整理
作業時間や待ち時間条件をそろえた観察・計測

選び方と質問の内容により、得られる情報は変わる。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

担当した店員さんに話を聞けば、困っているところが分かるかな。

ビット

理由を詳しく尋ねるインタビューが使えるね。多くの人に同じ項目を聞くアンケートや、現場を観察する方法もある。何を知りたいかで選ぼう。

ハル

話を聞くだけでなく、実際の受け渡しも見れば、言葉だけでは気づかないことが見つかりそう。

ビット

そのように情報を組み合わせて考えるんだ。間違いが起きる場所と理由を整理してから、直すための案を出していこう。

ここがポイント広く傾向を見る、詳しく聞く、現場で観察する、のどれが必要かを先に決めます。

2仕事の順番を描き、受け渡しを見る

「注文を受ける→厨房へ伝える→作る→渡す」と仕事を順番に並べると、どこで情報や品物を受け渡すかが分かります。この仕事の流れを表す図が業務フローです。手順の名前だけでなく、誰が担当するか、条件によって手順が分かれる分岐があるか、どこで待つかも調べます。

例えば、レジから厨房へ渡す伝票の文字が読みにくければ、注文を聞く方法より、伝票の書き方や伝え方を見直す方が課題に合います。同じ「注文ミス」という結果でも、起きた場所によって対策は変わります。図の各工程に、観察で確かめたい点を対応させてみましょう。

仕事の流れで、間違いの場所を探す
1 · 注文受付聞き間違いは?
2 · 厨房に伝達読み違いは?
3 · 調理作り間違いは?
4 · 受け渡し渡す相手は合っている?

同じ「注文ミス」でも、起きた場所により改善策が変わる。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

頼まれた飲み物と違うものを渡してしまうことがあるんだ。注文の受け方を変えたほうがいいのかな。

ビット

まず、どこで間違いが起きたか調べよう。聞き間違いなのか、厨房へ伝えるときなのか、作るときなのかで、考える対策が変わるよ。

ハル

注文を受けてから渡すまでを、順番に確かめるんだね。

ビット

仕事の順番や受け渡しを図にしたものを業務フローというよ。担当する人や、途中で待っている場所も見えるようにするんだ。

3思いついた案を広げ、似た内容をまとめる

困りごとへの案を出す段階では、すぐに批判せず、多くの発想を集める方法があります。これがブレーンストーミングです。紙などに案を書き、ほかの人の案を見ながら発想を広げる方法はブレーンライティングと呼びます。集めた意見を似た内容ごとにまとめ、全体の関係をつかむ方法が親和図法です。

例えば「伝票が読みにくい」「文字が小さい」は伝達の問題としてまとめられます。ただし「伝票が読みにくい」という原因候補と、「文字を大きくする」という解決案は別です。現状の問題を整理しているのか、改善策を検討しているのかを確かめながら進めます。

ブレーンストーミングの基本は「批判を控える・自由な発想を歓迎する・量を重視する・他の案を組み合わせ改善する」の4点です。案を出す時間と、実現できるかを評価する時間を分けます。

アイデアを出す段階と、整理する段階
  1. 1
    ブレーンストーミング

    批判を控え、さまざまな案を出す

  2. 2
    親和図法

    似た内容のカードなどをまとめ、関係や意味を見いだす

  3. 3
    検討する

    目的や条件を基に、実施する案を選ぶ

発想と評価を同時にしすぎると、案を出しにくい。

2

復習

このパートを振り返ろう

共通の質問だけでは分からない理由を知りたい場合、どう聞きますか。

答え方と、確認するポイント

共通質問を用意し、回答に合わせて具体的な場面や理由を追加で尋ねる半構造化インタビューが使えます。発言だけで決めず、業務フローのどの工程かや現場の観察とも合わせます。

意見を出す時間と、集まったカードをまとめる時間では何を重視しますか。

答え方と、確認するポイント

案出しでは批判を控え、自由に多くの案を出し、他の案も発展させます。集まった意見は似た内容ごとにまとめます。前者はブレーンストーミング、後者は親和図法の使い方です。

厨房が伝票を聞き返して待つ場合、どの受渡しを調べる?

答え方と、確認するポイント

受付から厨房へ渡す情報の書き方と確認方法を調べ、問題が起きた工程に対策を対応させる。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 4問
注文画面で利用者がどこに迷うかを詳しく調べたい。共通の質問を用意し、答えに応じて「どの表示でしたか」と追加で尋ねる方法はどれか。
ヒントを見る

質問を用意する点と、その後の柔軟さを組み合わせて考えます。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目2。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

3問 / 操作体験

模試の操作を試す

解答から結果の確認までを、3問で体験できます。100問・120分の第1模試も無料で利用できます。