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1-09 · 業務分析・データ利活用3節・復習・3問

「平均」だけで、分かったつもり?

待ち時間を一つの数字で伝えるとき、何が分かり、何が隠れるのかを考えよう。

このパートで確かめること
  • 中央値を平均・最大値と区別して求められる。
  • 相関があっても因果を断定できない理由を説明できる。
  • 相関行列の対称性・対角値と、一定値の項目で計算できないことを読み分ける
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説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1全体をどの数字で代表させるか

多くの数値の特徴を代表する数を代表値と呼びます。

  • 合計を件数で割る平均値、順に並べた中央の値を見る中央値、最も多く現れる値を見る最頻値では、表す特徴が違います。
  • 待ち時間2・2・3・3・20分なら、平均は30÷5=6分、中央値は3分です。

2と3はどちらも2回なので、最頻値は2と3の二つになります。また、データが偶数個なら、中央にある二つの値の平均を中央値として使います。どれかがいつも正しいということではなく、何を伝えたいかで選びます。代表値だけでは、長く待った人の存在や全体のばらつきまで分からないため、分布も一緒に見ます。

同じ5件でも、平均と中央値は違う
223中央320
平均値 6分(2+2+3+3+20)÷5
中央値 3分並べたときの真ん中

20分の1件が平均を押し上げる。代表値と分布を一緒に見よう。

最頻値は最も多く現れる値。この例では2と3がどちらも2回で、最頻値は2と3です。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

5人の待ち時間の平均が6分だったんだ。だいたいみんな6分くらい待った、ということ?

ビット

それだけでは分からないよ。2・2・3・3・20分でも、合計30分を5人で割ると平均は6分になる。

ハル

20分待った人が一人いて、ほかの4人は2分か3分なんだね。

ビット

小さい順に並べた真ん中の値を見る方法もある。この中央値なら3分で、平均とは別の特徴を表せるよ。

ハル

真ん中は3分なのか。いちばん多く出てくる待ち時間を伝えることもできる?

ビット

できるよ。最も多く現れる値は最頻値という。この例は2と3がどちらも2回なので、最頻値は2と3の二つある。

ハル

平均だけを見るより、真ん中や多かった値も見ると、待っていた人たちの様子が分かるね。

ビット

数値全体の特徴を代表する数を代表値というよ。ただし、一つの数ですべては伝えられない。どのくらい散らばっているかも一緒に見よう。

2一緒に変わることと、原因になること

暑い日に冷たい飲料の売上と熱中症がともに増えても、飲料を売ることが熱中症を起こしたとは言えません。二つの量が一緒に変わる関係を相関、原因と結果の関係を因果と呼びます。例では、気温という別の要因が両方に関わる可能性があります。

直線的な関係を数で表す相関係数は−1から1の範囲です。正なら一方が増えると他方も増える方向、負なら一方が増えると他方が減る方向を示します。符号を除いた大きさである絶対値は、直線的な関係の強さを表します。0に近くても、曲線状など直線以外の関係がある場合があり、関係が全くないとは限りません。

共通の要因が、2つの結果に関わることがある
気温が高くなる
冷たい飲料が売れる
熱中症が増える

学習用の関係図。飲料の売上と熱中症に関係があっても、飲料を売ることが熱中症の原因とは限らない。ほかの要因も調べよう。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

暑い日に冷たい飲み物が売れて、熱中症も増えたら、二つの数字が一緒に増えたことにも意味があるの?

ビット

一緒に変わる関係を相関という。でも、飲み物が売れたから熱中症が増えた、と原因を決めることはできない。両方に気温が関わるかもしれないから、原因と結果の関係も分けて考えるんだ。

3複数の項目の関係を、一覧で確かめる

項目の組ごとの相関係数を表にしたものが相関係数行列です。ここでは直線的な関係を表すピアソンの相関係数を使います。値にばらつきがある項目なら、同じ項目同士の係数は1です。項目の上下を入れ替えた組でも、係数は変わりません。

全て同じ値の項目ではこの係数を計算できないので、空欄などの扱いを確認します。

組ごとの散布図を並べるのが散布図行列です。数字だけでなく点の形も見られます。下の小さな例ではAとBは完全に同じ向きに増え、相関係数は1です。AとCは−0.5ですが、3組だけで一般的な傾向を断定することはできません。

別の要因の影響などで、直接の因果があるように見える相関を擬似相関と呼びます。例えば暑さによって冷たい飲み物と日傘の販売がともに増えても、飲み物の販売が日傘の販売を引き起こしたとは限りません。

データ:3組の架空の測定値
記録ABC
1123
2241
3362
相関係数行列:数値で関係を見る
項目ABC
A11−0.5
B11−0.5
C−0.5−0.51
散布図行列:同じ3組を点の形で見る
縦\横ABC
AA2613
B13B13
C1326C

行の項目が縦、列の項目が横。各図はその項目の最小〜最大を表示。正確な値は上の元データを参照できます。

2

復習

このパートを振り返ろう

大きく外れた待ち時間があるとき、平均だけでは何を見落としますか。

答え方と、確認するポイント

多くの人が短時間でも、一人の長い待ち時間で平均が大きくなることがあります。中央値最頻値、分布を合わせ、何を代表させたいかに応じて読みます。

二つの値が一緒に増えるなら、一方を減らすと他方も必ず減りますか。

答え方と、確認するポイント

別の要因が両方へ影響している場合があり、相関だけでは因果を断定できません。散布図相関係数は関係の手掛かりとして使い、背景や他の条件も調べます。

AとBが0.6ならBとAは? 全て同じ値のCとの相関は?

答え方と、確認するポイント

BとAも0.6。値にばらつきのあるAの自己相関は1。一定値のCとの係数は計算できないので、0と同一視しない。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 3問
待ち時間が2、2、3、3、20分の5件だった。中央値は何分か。
ヒントを見る

小さい順に並べて中央を見る。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目2。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

3問 / 操作体験

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