必要なものを、必要なときに作る
- 工程の分担と、注文後に作り始めることを区別できる。
- 必要な時点と量へ合わせるJITの考え方を選べる。
- 引取りや補充を伝えるかんばん方式を選べる。
- ムリ・ムラ・ムダを、過負荷・ばらつき・不要作業から区別できる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 4節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1工程の分担と、作り始める時点を分ける
生産方式は、何を・どの順序で・どの数量で作るかを組み立てる考え方です。作業の分担と、いつ作り始めるかを分けて考えましょう。
- ライン生産:作業を工程に分け、品物を順に流して作る。同じ品を大量に作る場面などに向きます。
- セル生産:少人数の作業単位で、まとまった組立作業を担う。
- 受注生産:注文を受けてから作り始める。これは、工程の並べ方とは別の観点です。
需要の量、品種、納期に合わせて方式を選びます。「注文後に作るからラインを使えない」とは限りません。
製造途中の品物を仕掛在庫といいます。前の工程が自分の能率だけを上げて大量に作っても、次の工程で処理できなければ、仕掛品がたまります。保管場所・資金・待ち時間が増えるため、各工程の速さだけでなく全体の流れを見ることが大切です。
- 1前工程
使う量以上に作る
- 2仕掛在庫
途中の品がたまる
- 3全体への影響
場所・資金・待ち時間が増える
本文の例を役割や順序で整理した模式図です。
2JITとかんばん方式
JIT(Just In Time:ジャストインタイム)は、必要なものを必要なときに必要な量だけ生産・供給する考え方です。後の工程で使う分に合わせて前の工程が作ることで、過剰在庫や待ちを減らします。いつでも在庫を完全にゼロにする、調達が必ず止まらない、という保証ではありません。
かんばん方式は、品名・数量などを書いたかんばんを使い、引取りや補充の指示を伝える方法です。電子化して部品の使用・在庫情報を購買システムへ送り、必要分の発注につなげることもできます。会計処理だけ、顧客情報管理だけ、販売情報だけでは、部品補充を直接制御する連携の代わりにはなりません。
- 1後工程で使用
使った品名・数量を確認
- 2補充要求
前工程・購買へ指示
- 3必要分を供給
作り過ぎを抑える
本文の例を役割や順序で整理した模式図です。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
在庫を減らすため、一度に大量に作ればいい?
使う量を超えて作ると仕掛在庫が増えるんだ。次の工程が必要とする量に合わせよう。
3リーン生産で三つの問題を探す
リーン生産方式は、顧客にとっての価値を意識し、ムリ・ムラ・ムダを減らして流れを良くする考え方です。ムリは能力を超えた負荷、ムラは量・品質・作業等のばらつき、ムダは価値を生まない待ち・余分な加工・運搬等です。
担当者によって品質が異なるのはムラ、能力以上の計画や身体の一部への過大な負担はムリ、必要のない加工や待機はムダです。単に人員を減らして残った人に過負荷を掛けると、ムリが増えて改善に逆行します。
能力以上の負荷
量・品質のばらつき
価値を生まない待ちや加工
本文の例を役割や順序で整理した模式図です。
4目的の違う略語を整理する
BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)は、仕事を外部へ委託すること。OEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランド製造)は、他社のブランドで売る製品を製造すること。
CIM(Computer Integrated Manufacturing:コンピュータ統合生産)は、設計・生産・管理などの生産活動をコンピュータで統合する考え方です。
JITは必要な時期と量に合わせる生産・供給方式なので、委託先やブランド名、システム全体の統合という別の軸と区別します。
本文の例を役割や順序で整理した模式図です。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
仕事量を増やすだけでは改善にならない?
能力を超える負荷はムリだよ。待ちや不要な作業を減らして、無理なく流れるようにするんだ。
復習
このレッスンを振り返ろう
注文後に作る製品では、工程を順に流すラインは使えませんか。
答え方と、確認するポイント
受注生産とライン生産は異なる軸なので両立します。次工程で使えない量を作り過ぎると、仕掛在庫や待ちが増えます。
JITを採れば、在庫は常にゼロで供給も絶対に止まりませんか。
後工程の使用量を、前工程の何へつなげますか。
答え方と、確認するポイント
品名や数量を伝え、引取りや補充を指示します。紙だけでなく電子化もでき、販売情報を集めるだけとは役割が異なります。
人数を減らし、残る人へ能力以上の仕事を課すことは改善ですか。
答え方と、確認するポイント
ムリを増やします。価値を生まない待ちや加工のムダ、作業のばらつきであるムラと分け、全体の流れを改善します。
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
工程をどう組むかと、何をきっかけに作り始めるかを分けます。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目15。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。