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5-10 · エンジニアリングシステム4節・復習・4問

必要なものを、必要なときに作る

このパートで確かめること
  • 工程の分担と、注文後に作り始めることを区別できる。
  • 必要な時点と量へ合わせるJITの考え方を選べる。
  • 引取りや補充を伝えるかんばん方式を選べる。
  • ムリ・ムラ・ムダを、過負荷・ばらつき・不要作業から区別できる。
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1工程の分担と、作り始める時点を分ける

生産方式は、何を・どの順序で・どの数量で作るかを組み立てる考え方です。作業の分担と、いつ作り始めるかを分けて考えましょう。

  • ライン生産:作業を工程に分け、品物を順に流して作る。同じ品を大量に作る場面などに向きます。
  • セル生産:少人数の作業単位で、まとまった組立作業を担う。
  • 受注生産:注文を受けてから作り始める。これは、工程の並べ方とは別の観点です。

需要の量、品種、納期に合わせて方式を選びます。「注文後に作るからラインを使えない」とは限りません。

製造途中の品物を仕掛在庫といいます。前の工程が自分の能率だけを上げて大量に作っても、次の工程で処理できなければ、仕掛品がたまります。保管場所・資金・待ち時間が増えるため、各工程の速さだけでなく全体の流れを見ることが大切です。

作り過ぎによる滞留
  1. 1
    前工程

    使う量以上に作る

  2. 2
    仕掛在庫

    途中の品がたまる

  3. 3
    全体への影響

    場所・資金・待ち時間が増える

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

ここがポイント工程ごとの能率だけでなく、後の工程で使う量と全体の流れを見ます。

2JITとかんばん方式

JIT(Just In Time:ジャストインタイム)は、必要なものを必要なときに必要な量だけ生産・供給する考え方です。後の工程で使う分に合わせて前の工程が作ることで、過剰在庫や待ちを減らします。いつでも在庫を完全にゼロにする、調達が必ず止まらない、という保証ではありません。

かんばん方式は、品名・数量などを書いたかんばんを使い、引取りや補充の指示を伝える方法です。電子化して部品の使用・在庫情報を購買システムへ送り、必要分の発注につなげることもできます。会計処理だけ、顧客情報管理だけ、販売情報だけでは、部品補充を直接制御する連携の代わりにはなりません。

かんばんで必要分を補充
  1. 1
    後工程で使用

    使った品名・数量を確認

  2. 2
    補充要求

    前工程・購買へ指示

  3. 3
    必要分を供給

    作り過ぎを抑える

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

在庫を減らすため、一度に大量に作ればいい?

ビット

使う量を超えて作ると仕掛在庫が増えるんだ。次の工程が必要とする量に合わせよう。

3リーン生産で三つの問題を探す

リーン生産方式は、顧客にとっての価値を意識し、ムリ・ムラ・ムダを減らして流れを良くする考え方です。ムリは能力を超えた負荷、ムラは量・品質・作業等のばらつき、ムダは価値を生まない待ち・余分な加工・運搬等です。

担当者によって品質が異なるのはムラ、能力以上の計画や身体の一部への過大な負担はムリ、必要のない加工や待機はムダです。単に人員を減らして残った人に過負荷を掛けると、ムリが増えて改善に逆行します。

ムリ・ムラ・ムダ
ムリ

能力以上の負荷

ムラ

量・品質のばらつき

ムダ

価値を生まない待ちや加工

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

4目的の違う略語を整理する

BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)は、仕事を外部へ委託すること。OEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランド製造)は、他社のブランドで売る製品を製造すること。

CIM(Computer Integrated Manufacturing:コンピュータ統合生産)は、設計・生産・管理などの生産活動をコンピュータで統合する考え方です。

JITは必要な時期と量に合わせる生産・供給方式なので、委託先やブランド名、システム全体の統合という別の軸と区別します。

別の軸の用語
BPO

業務を外部へ委託

OEM

相手先ブランドで製造

CIM

生産活動をコンピュータで統合

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

仕事量を増やすだけでは改善にならない?

ビット

能力を超える負荷はムリだよ。待ちや不要な作業を減らして、無理なく流れるようにするんだ。

2

復習

このレッスンを振り返ろう

注文後に作る製品では、工程を順に流すラインは使えませんか。

答え方と、確認するポイント

受注生産とライン生産は異なる軸なので両立します。次工程で使えない量を作り過ぎると、仕掛在庫や待ちが増えます。

JITを採れば、在庫は常にゼロで供給も絶対に止まりませんか。

答え方と、確認するポイント

必要な時期と量に合わせる考え方で、そのような保証ではありません。委託、ブランドコンピュータ統合といった分類とも軸が違います。

後工程の使用量を、前工程の何へつなげますか。

答え方と、確認するポイント

品名や数量を伝え、引取りや補充を指示します。紙だけでなく電子化もでき、販売情報を集めるだけとは役割が異なります。

人数を減らし、残る人へ能力以上の仕事を課すことは改善ですか。

答え方と、確認するポイント

ムリを増やします。価値を生まない待ちや加工のムダ、作業のばらつきであるムラと分け、全体の流れを改善します。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 4問
注文を受けてから、作業を複数工程へ分けたラインで製品を作る。この説明はどれか。
ヒントを見る

工程をどう組むかと、何をきっかけに作り始めるかを分けます。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目15。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

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