ゼロから始める資格学習
全23章・シラバス6.5保存した教材
← 第23章「セキュリティ」の目次へ
23-25 · 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術4節・復習・4問

通信と無線を暗号で守る

このパートで確かめること
  • HTTPSの通信保護とサイト内容への信頼を区別する
  • VPNで守る区間と端末・権限の管理を分ける
  • SSIDを識別名として、認証・暗号化・IP配布と区別する
  • PSKの共有秘密とSSIDの非表示を区別する
表示・保存
説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1通信路を保護して相手を確かめる

SSL/TLS(暗号化などで通信路を保護する仕組み)(Secure Sockets Layer / Transport Layer Security)は通信の暗号化や改ざん検知、相手の認証に使われる技術です。現在の安全な実装ではTLSの適切なバージョンや設定を使い、古いSSLを新規採用する意味ではありません。

証明書の検証を伴うHTTPS(TLSで保護されたHTTP通信)は、ブラウザサーバ間を保護します。ただし偽サイトも自分のドメイン用の証明書を持ち得るため、暗号化されているだけでサイトの内容が善良とは保証しません。

通信路を保護して相手を確かめる
  1. 1
    相手

    証明書を検証

  2. 2
    通信内容

    暗号化

  3. 3
    変更

    改ざんを検知

相手:証明書を検証/通信内容:暗号化/変更:改ざんを検知

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

鍵のマークがあれば本物の店?

ビット

通信は保護されていても、店の中身まで保証するわけではないよ。接続先の名前も確認しよう。

この説明に出てきた略語の正式名称
TLS
Transport Layer Security
暗号化などで通信路を保護する仕組み
HTTPS
HTTP over TLS
TLSで保護されたHTTP通信

2公衆網で保護された接続を作る

VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)は、公衆ネットワークなどを利用しながら、論理的に分離・保護された通信を行う仕組みです。暗号化などの方式と、どの区間を保護するかを確認します。

在宅端末と会社の接続点の間を守っても、端末自体の感染や接続後の権限過大まで自動で解決しません。VPN機器の更新、認証、必要な範囲のアクセス制御も行います。

公衆網で保護された接続を作る
  1. 1
    自宅端末

    利用者を認証

  2. 2
    公衆網

    保護された通信路

  3. 3
    会社側

    必要な範囲へ接続

自宅端末:利用者を認証/公衆網:保護された通信路/会社側:必要な範囲へ接続

3無線の名前と秘密を分ける

WPA2(Wi-Fi(無線LANの技術に使われる名称) Protected Access 2:無線LAN(一定の範囲内の機器を接続するネットワーク)の保護方式)は無線の認証暗号化を行う方式で、古いWEP(Wired Equivalent Privacy)より保護が強化されています。WPA2-PersonalのPSK(Pre-Shared Key:事前共有鍵)では、共有するパスフレーズ等を基に認証や暗号鍵の生成を行います。

SSIDやESSID(Extended Service Set Identifier)はネットワークの識別名です。ステルス化は識別名の通知を抑える機能で、通信暗号化や強い認証の代わりにはなりません。IP(ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束)アドレス配布、高速化用の複数アンテナ、MACアドレス制限とも役割が違います。

API(Application Programming Interface)はソフト同士をつなぐ窓口で、無線の識別名はSSIDです。SSH(Secure Shell)は遠隔操作等の暗号化通信で、SSIDの通知を抑える機能とは別です。

VPNは保護された論理的接続で、MACアドレスによる制限とは異なります。

この過去問は提示された選択肢の中で、識別名の通知を抑えることによる接続のしにくさを選ぶ問題です。現在の実務でステルス化を強い安全対策として推奨する意味ではありません。暗号化認証を置き換えず、名前が完全に秘密になるとも考えません。

無線の名前と秘密を分ける
PSK

共有する認証用の秘密

WPA2

無線通信を保護

SSID:どのネットワークか/PSK:共有する認証用の秘密/WPA2:無線通信を保護

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

無線の名前を隠せば中身も隠れる?

ビット

名前の通知を抑えるのと、通信内容の暗号化は別だよ。

この説明に出てきた略語の正式名称
LAN
Local Area Network
一定の範囲内の機器を接続するネットワーク
IP
Internet Protocol
ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束

4無線の四つの働き

無線の暗号化は内容を読まれにくくすること、SSIDネットワークの識別、MACアドレスフィルタリングは接続機器の制限、複数アンテナは速度や通信品質の向上に関わる技術です。

SSIDのステルス化は識別名の通知を抑えるだけで、暗号化や強い認証を置き換えません。過去問で不正接続のしにくさを選ぶ場合も、現在の実務で十分な保護とする意味ではありません。PSKは共有秘密で、接続先名やIPアドレス配布機能ではありません。

無線の四つの働き
項目働き・対象
WPA2通信を保護
SSID・PSK識別名・共有秘密
MAC制限接続機器を制限

WPA2:通信を保護/SSID・PSK:識別名・共有秘密/MAC制限:接続機器を制限

2

復習

このレッスンを振り返ろう

証明書の検証に成功した通販サイトなら、取引も必ず安全ですか。

答え方と、確認するポイント

通信区間の保護とサイトの内容への信頼は別です。目的のドメインか、取引相手として信用できるかも確認します。

VPNで会社へつなげば、端末の更新やアクセス権は不要ですか。

答え方と、確認するポイント

保護区間を確認し、端末VPN機器の更新、認証、必要な権限も管理します。接続の保護だけで端末内や権限の問題は解消しません。

SSIDは通信内容を暗号化する秘密そのものですか。

答え方と、確認するポイント

ネットワークの識別名です。認証暗号化IPアドレスの配布などは別の機能です。

SSIDを隠せば、PSKなどを使う認証や暗号化を省けますか。

答え方と、確認するポイント

省けません。PSKは共有秘密を使う保護に関わり、SSIDの非表示は通知を抑えるだけです。MACアドレス制限や複数アンテナとも役割が違います。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題4問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 4問
初めて開いた通販サイトはHTTPSで、証明書の検証にも成功している。判断として適切なものはどれか。
ヒントを見る

通信相手との経路を守ることと、その相手の内容を信用することを分けます。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目63。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

3問 / 操作体験

模試の操作を試す

解答から結果の確認までを、3問で体験できます。100問・120分の第1模試も無料で利用できます。