通信と無線を暗号で守る
- HTTPSの通信保護とサイト内容への信頼を区別する
- VPNで守る区間と端末・権限の管理を分ける
- SSIDを識別名として、認証・暗号化・IP配布と区別する
- PSKの共有秘密とSSIDの非表示を区別する
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 4節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1通信路を保護して相手を確かめる
SSL/TLS(暗号化などで通信路を保護する仕組み)(Secure Sockets Layer / Transport Layer Security)は通信の暗号化や改ざん検知、相手の認証に使われる技術です。現在の安全な実装ではTLSの適切なバージョンや設定を使い、古いSSLを新規採用する意味ではありません。
証明書の検証を伴うHTTPS(TLSで保護されたHTTP通信)は、ブラウザとサーバ間を保護します。ただし偽サイトも自分のドメイン用の証明書を持ち得るため、暗号化されているだけでサイトの内容が善良とは保証しません。
- 1相手
証明書を検証
- 2通信内容
- 3変更
改ざんを検知
相手:証明書を検証/通信内容:暗号化/変更:改ざんを検知
ハルとビットで、使い方を確かめよう
鍵のマークがあれば本物の店?
通信は保護されていても、店の中身まで保証するわけではないよ。接続先の名前も確認しよう。
この説明に出てきた略語の正式名称
- TLS
- Transport Layer Security
暗号化などで通信路を保護する仕組み - HTTPS
- HTTP over TLS
TLSで保護されたHTTP通信
2公衆網で保護された接続を作る
VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)は、公衆ネットワークなどを利用しながら、論理的に分離・保護された通信を行う仕組みです。暗号化などの方式と、どの区間を保護するかを確認します。
在宅端末と会社の接続点の間を守っても、端末自体の感染や接続後の権限過大まで自動で解決しません。VPN機器の更新、認証、必要な範囲のアクセス制御も行います。
- 1
- 2公衆網
保護された通信路
- 3会社側
必要な範囲へ接続
3無線の名前と秘密を分ける
WPA2(Wi-Fi(無線LANの技術に使われる名称) Protected Access 2:無線LAN(一定の範囲内の機器を接続するネットワーク)の保護方式)は無線の認証・暗号化を行う方式で、古いWEP(Wired Equivalent Privacy)より保護が強化されています。WPA2-PersonalのPSK(Pre-Shared Key:事前共有鍵)では、共有するパスフレーズ等を基に認証や暗号鍵の生成を行います。
SSIDやESSID(Extended Service Set Identifier)はネットワークの識別名です。ステルス化は識別名の通知を抑える機能で、通信暗号化や強い認証の代わりにはなりません。IP(ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束)アドレス配布、高速化用の複数アンテナ、MACアドレス制限とも役割が違います。
API(Application Programming Interface)はソフト同士をつなぐ窓口で、無線の識別名はSSIDです。SSH(Secure Shell)は遠隔操作等の暗号化通信で、SSIDの通知を抑える機能とは別です。
VPNは保護された論理的接続で、MACアドレスによる制限とは異なります。
この過去問は提示された選択肢の中で、識別名の通知を抑えることによる接続のしにくさを選ぶ問題です。現在の実務でステルス化を強い安全対策として推奨する意味ではありません。暗号化・認証を置き換えず、名前が完全に秘密になるとも考えません。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
無線の名前を隠せば中身も隠れる?
名前の通知を抑えるのと、通信内容の暗号化は別だよ。
この説明に出てきた略語の正式名称
- LAN
- Local Area Network
一定の範囲内の機器を接続するネットワーク - IP
- Internet Protocol
ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束
4無線の四つの働き
無線の暗号化は内容を読まれにくくすること、SSIDはネットワークの識別、MACアドレスフィルタリングは接続機器の制限、複数アンテナは速度や通信品質の向上に関わる技術です。
SSIDのステルス化は識別名の通知を抑えるだけで、暗号化や強い認証を置き換えません。過去問で不正接続のしにくさを選ぶ場合も、現在の実務で十分な保護とする意味ではありません。PSKは共有秘密で、接続先名やIPアドレス配布機能ではありません。
復習
このレッスンを振り返ろう
証明書の検証に成功した通販サイトなら、取引も必ず安全ですか。
答え方と、確認するポイント
通信区間の保護とサイトの内容への信頼は別です。目的のドメインか、取引相手として信用できるかも確認します。
VPNで会社へつなげば、端末の更新やアクセス権は不要ですか。
SSIDは通信内容を暗号化する秘密そのものですか。
SSIDを隠せば、PSKなどを使う認証や暗号化を省けますか。
問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題4問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
通信相手との経路を守ることと、その相手の内容を信用することを分けます。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目63。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。