音を数値で記録する
- PCMの標本化・量子化・符号化を区別できる。
- 非圧縮PCMの条件からバイト数を計算できる。
- 演奏指示と音声波形の記録を区別できる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
表示・保存
このページの目次 3節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1測る時点と、値の細かさを分ける
音は連続して変化する波です。そのままの波をコンピュータの数値にするため、PCM(音の波を標本化・量子化して符号にする方式)(パルス符号変調)では次の順に処理します。
- 標本化:一定時間ごとに音の波を測る。横方向の「いつ測るか」を決める段階です。
- 量子化:測った大きさを、有限個の段階のどれかに割り当てる。縦方向の「どれくらい細かく表すか」に関わります。
- 符号化:割り当てた値を、0と1のビット列で表す。
1秒間の測定回数が標本化周波数です。一方、量子化ビット数は値を表す細かさに関わり、8ビットなら2の8乗=256段階を表せます。測定を増やすことと、1回の値を細かく表すことを区別しましょう。
回数やビット数を増やすと、一般に圧縮前の容量も増えます。次の節では「1秒の回数×1回のビット数×時間」にチャンネル数を掛けて計算します。PCMはPulse Code Modulationの略です。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
音の細かさと測る回数は別?
別だよ。時間方向の回数と、一回の値の細かさを分けよう。
この説明に出てきた略語の正式名称
- PCM
- Pulse Code Modulation
音の波を標本化・量子化して符号にする方式
2容量は回数×細かさ×時間
非圧縮PCMのデータ量は、標本化周波数×量子化ビット数×チャンネル数×秒数。1バイトは8ビットなので、バイトへ直すには8で割る。チャンネル数はモノラルなら1、ステレオなら2だ。
学習例として、毎秒8,000回、16ビット、モノラルで10秒録音する。 1. 8,000×16×1×10=1,280,000ビット。 2. 1,280,000÷8=160,000バイト。 ファイルの管理情報や圧縮は含めない計算だ。
3演奏の指示と録音を区別する
MIDI(Musical Instrument Digital Interface:電子楽器の共通インタフェース)は、音符・強さ・楽器などの演奏情報を扱う。録音した音の波そのものを保存する方式ではなく、再生する音源で音色が変わり得る。
WAV(Waveform Audio File Format)は音声を格納する形式で、非圧縮PCMで使われることが多いが圧縮音声も格納できる。MP3(MPEG-1 Audio Layer III)とAAC(Advanced Audio Coding)は、聞こえ方の特性などを利用する代表的な音声圧縮方式で、通常は非可逆圧縮を使う。
復習
このレッスンを振り返ろう
問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
時間方向,値の段階,ビット表現の順に整理します。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目52。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。