つながりと待ちを考える
- 辺の重みを足して経路を比較できる。
- 到着と処理から待ち時間を求め、制約内で最適な案を選べる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 5節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1点と線で関係を表す
グラフ理論でのグラフは、頂点(ノード)と辺(エッジ)で対象と関係を表すものです。駅を頂点、線路を辺にすれば路線のつながりを調べられます。棒グラフのような統計グラフとは意味が違います。
有向グラフの辺には向きがあり、一方通行A→BからB→Aへ進めるとは限りません。無向グラフは向きを区別しません。辺に時間や費用を付ければ経路の比較にも使えます。
架空の路線図です。線は双方向に通れるつながり、数字は所要時間。AからCへの直行8分より、B経由5分の方が短くなります。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
線が少ない道が最短なの?
距離や時間を付けた辺なら、その合計で判断するよ。
2最短は辺の数だけでは決まらない
例えば、A→Cは8分、A→Bは2分、B→Cは3分とします。AからCへ直接行くと8分。Bを経由すると2+3=5分です。辺は2本でも所要時間が短くなります。何を最小にしたいかを先に決めます。
最適化問題は制約の範囲内で、費用を最小又は利益を最大にする解を探す問題です。配達順序、勤務表、原料配分などで使います。安くても到着期限を守らない経路は実行可能な解ではありません。
8分
2+3=5分
B経由を選ぶ
数値は学習用の例。
3処理中にも次の人が来る
待ち行列は、処理する窓口がふさがっている間に次の要求が待つ状態です。客の到着間隔と対応時間のばらつきが待ちを生みます。平均の処理能力が平均到着量を上回っていても待ちは起こり得ます。
架空の窓口が1人3分で対応し、客Aが0分、Bが1分、Cが2分に来ると、開始は0分、3分、6分。待ち時間は0分、2分、4分で平均2分です。
4待ちを減らす手段を選ぶ
処理時間を短くする、混む時間帯に窓口を増やす、予約で到着を分散するなどの改善ができます。稼働率を限界近くまで上げると、ばらつきのある到着では待ちが長くなりやすくなります。
窓口追加には費用がかかります。「人件費の上限を守りつつ待ちを短くする」のように目的と制約をセットにして比較します。この章では高度な待ち行列モデルの公式は用いません。
数値は学習用の例。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
平均では余裕があるのに待つの?
客が同時に来るなどのばらつきがあるからだよ。
5制約を満たす候補から最適を選ぶ
最適化では、まず実行できる条件である制約を満たす候補を残し、その中で目的の値が最もよいものを選びます。架空の仕事Aは2時間で利益4万円、仕事Bは3時間で利益5万円で、各仕事を一度まで選べるとします。使える時間は合計3時間です。
Aだけなら2時間・4万円、Bだけなら3時間・5万円、何もしなければ0時間・0万円です。AとBを両方行えば利益は9万円ですが、5時間かかるため制約を満たしません。利益を最大にするなら、実行可能な候補の中で利益が最大のBを選びます。
目的が所要時間の最小化などに変われば判断も変わるため、目的と制約をセットで確認します。
復習
このレッスンを振り返ろう
辺が少ない経路が必ず短時間か。
答え方と、確認するポイント
限らない。辺の向きを守り、時間や距離の重みを足して比較する。
待つ時間はどう求めるか。利益が大きければ制約を超えてよいか。
答え方と、確認するポイント
処理開始時刻から到着時刻を引く。制約を満たす案の中で目的の値を比べる。
問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
最短は辺の数だけでは決まらないで、条件と手順を確認しよう。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目34。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。