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12-03 · システム監査4節・復習・3問

証拠から結論へ進む

記録や観察を根拠に、結論へ進む手順を学びます。

このパートで確かめること
  • 監査計画・予備調査・本調査・評価と結論を、行う目的から区別できる。
  • 監査結果の報告後に、改善の実施状況と効果を確かめられる。
  • 実際の取引記録を照合し、手続・証拠・判断過程を監査調書へ残せる。
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1監査計画と予備調査

システム監査計画では、目的、対象範囲、判断尺度、日程、担当、調査方法などを決める。リスクアプローチに基づく監査手続の適用は、重要なリスクに重点を置いて調査の深さや方法を選ぶこと。全てを同じ深さで調べるのではなく、影響の大きさや統制の弱さなどを考える。

予備調査では業務やシステムの概要、組織、管理状況を把握し、本調査の具体的な着眼点を整える。計画と予備調査は相互に見直す場合もある。先に結論を決めて都合のよい証拠だけ探すものではない。

監査計画と予備調査
対象考え方・例
計画目的・範囲・尺度・日程を決める
リスクアプローチ重要リスクへ調査を重点化
予備調査概要を把握し本調査の焦点を定める

数値と場面は学習用の例。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

手順書に書いてあれば守っていると分かる?

ビット

書かれた手順と実際の記録を比べ、運用も確かめるんだよ。

2本調査で証拠を集める

本調査では、文書閲覧、ヒアリング、現場の観察、データ分析、再実施などで監査証拠を入手する。申請記録と承認記録を突き合わせれば、手順書に書かれた承認が実際に行われたかを確かめられる。説明を聞くだけでなく記録や実際の動作と合わせて確かめる。

CAAT(Computer Assisted Audit Techniques:コンピュータ利用監査技法)は、監査用プログラムなどで大量のデータを抽出・照合・分析する方法。EA(Enterprise Architecture:企業全体の業務とシステムを整合させる全体設計)は組織の全体最適の枠組みで、文書閲覧やヒアリングと並ぶ証拠収集技法そのものではない。

架空の経費精算で、ルールは「申請者以外の承認を得てから支払う」です。申請記録と承認記録を申請番号で照合します。R01は別担当者の承認あり、R02は承認記録なし、R03は申請者本人が承認していました。R02は記録漏れか手続漏れかを追加確認し、R03は権限分離の不備を調べます。

この3件だけで全社の不正を断定しません。

3件の申請と承認を照合する
申請番号申請者承認記録確認すること
R01担当A担当Bが承認別担当者の承認あり
R02担当C見当たらない記録漏れか手続漏れか
R03担当D担当Dが承認本人が承認できる理由

架空の学習例。まず事実とルールを比べ、不明な点は追加調査します。

3証拠を評価し調書に残す

評価・結論では、収集した証拠を基準と比較し、リスクへの対応が適切かを判断して監査意見をまとめる。外部記憶媒体の管理なら、持出し台帳、承認記録、保管状況の調査結果を合わせて判断する。概要を調べる予備調査や、証拠を集める本調査とは段階が違う。

監査調書は、実施した手続、入手した証拠、判断過程などを記録し、結論の根拠をたどれるようにするもの。機密性に配慮して保管し、後から確認できる状態を維持する。報告書は要点と結論を報告先へ伝える文書で、調書と目的が異なる。

証拠を評価し調書に残す
対象考え方・例
証拠持出し台帳と承認記録
評価基準に照らして不備と影響を判断
調書手続・証拠・判断過程を記録

数値と場面は学習用の例。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

報告書と調書は同じ?

ビット

調書は根拠と判断過程、報告書は結果を報告先へ伝える文書だよ。

4報告して改善を確かめる

システム監査報告書には、目的、範囲、評価の結果、結論、改善提案などを整理し、定めた報告先へ報告する。根拠にない断定を避け、どの範囲をどの証拠で評価したかが伝わるようにする。

改善提案のフォローアップでは、管理側が決めた改善について実施状況と効果を確認する。計画を作っただけで改善完了とはせず、修正した権限設定やその後の記録を確かめる。監査人が改善実施の当事者にならず、検証の役割を保つ。

報告して改善を確かめる
対象考え方・例
報告範囲・結果・結論・提案を伝える
改善実施管理側が責任を持ち実行
フォローアップ実施状況と効果を確かめる

数値と場面は学習用の例。

2

復習

このレッスンを振り返ろう

収集した証拠を判断基準と照合して監査意見を検討するのは、どの段階か。

答え方と、確認するポイント

評価・結論の段階。計画で範囲や手続を決め、調査で情報や証拠を集めた後、その結果を基準と比較して判断する。

対象部門から手順を改定したと連絡があれば、改善の確認は終わるか。

答え方と、確認するポイント

連絡や手順書だけで終えず、改定後の記録で実施状況と効果を確認する。監査人が対象の承認業務を実施する立場にはならない。

申請者以外の承認を得てから支払う規則を、どの記録で確かめて残すか。

答え方と、確認するポイント

申請番号などで申請・承認・支払の記録を照合し、誰がどの順で実行したかを確認する。実施した手続と証拠、判断の過程を調書に残す。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 3問
承認手続の監査で「申請者以外の承認を得てから支払う」という基準を調べる。具体的な証拠収集として適切なものはどれか。
ヒントを見る

実際に行った処理を示す記録同士を結び付けます。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目31。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

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