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1-14 · 会計・財務3節・復習・4問

何杯売れば、赤字を抜けられる?

飲み物を何杯売れば家賃まで払えるか、数字を変えて確かめましょう。

このパートで確かめること
  • 1個当たり限界利益で固定費を回収する数量を求められる。
  • 変動費率を小数にし、損益分岐点売上高を計算できる。
  • 変更後の単価から、赤字を避ける販売数量を計算し直せる。
  • 目標までの追加利益から、追加販売数量を求められる。
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このページの目次 3節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

11個売るごとに、いくら回収できる?

1個の売上から、その1個に応じて増える変動費を引くと、固定費の回収と利益に回せる額が残ります。

固定費60,000円なら、60,000÷(500−200)=200杯となります。端数が出る場合、実際に赤字を避ける個数は切り上げます。限界利益が0以下では、販売量を増やしても正の固定費を回収できません。

1杯の売上から、固定費回収に残る分
  1. 販売価格500円
  2. 1杯の変動費を引く500 − 200 = 300円
  3. 固定費を割る60,000 ÷ 300 = 200杯

この300円が1杯当たりの限界利益利益になる前に、まず固定費を回収する。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

1杯500円で売って、材料が200円なら、300円もうかる?

ビット

その300円から、家賃のように一定の範囲では売れる杯数によらずかかる費用も払うんだ。こうした費用を固定費というよ。1杯売るごとに固定費の回収と利益に回せる額を、1杯当たりの限界利益というんだ。

ハル

家賃などが6万円なら、300円ずつ積み上げて払うんだね。

ビット

そう。ここでは家賃などの固定費が6万円としよう。材料代のように、売れる杯数とともに増える費用変動費というよ。1杯の価格と変動費が変わらないなら、何杯で届くかな?

ハル

60,000÷300で200杯。ちょうど6万円になるよ。

ビット

そのとき売上と総費用が同じで、利益は0。赤字と黒字の境目を損益分岐点というんだ。

2売上高で求める方法

個数ではなく、売上が何円あれば赤字を避けられるかも考えられます。売上高のうち変動費が占める割合を変動費率といい、変動費÷売上高で求めます。1杯500円、変動費200円なら200÷500=0.4、つまり40%です。

残る60%で固定費を回収するため、損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)となります。固定費60,000円なら60,000÷0.6=100,000円です。数量で求めた200杯×500円とも一致します。40%を式に入れるときは40ではなく0.4を使います。

下の計算欄で単価などを変える前に、必要な売上が増えるか減るか予想してみましょう。

損益分岐点売上高が実際の売上高に占める割合を損益分岐点比率といいます。損益分岐点売上高80万円、実際の売上高100万円なら80÷100×100=80%です。利益率と混同せず、何を分子に置くかを確認します。

動かしてわかる · 赤字を抜ける販売数量

先に予想してみよう:単価500円・1個の変動費200円を変えずに固定費を増やすと、必要な個数は増える? 入力を変えて確かめてみよう。

赤字を避けるには 200個60,000円 ÷(500円 − 200円)= 200個
損益分岐点売上高:約100,000円

価格・単位変動費が一定で、生産数量と販売数量が一致する単純モデル。端数は必要な実売数として切り上げます。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

200杯を超えて売ると、残る300円が利益を増やすんだね。

ビット

この条件ではそうなるよ。価格や費用を変えたとき、必要な杯数がどう動くかも確かめよう。

3目標利益がある場合

赤字を避けるだけでなく、さらに利益を残したいなら、固定費に欲しい利益を足して考えます。固定費60,000円を払い、30,000円の利益も残すには、合計90,000円を回収すればよいことになります。これを1杯当たりの限界利益300円で割ると、(60,000+30,000)÷300=300杯です。

式では目標販売数量=(固定費+目標利益)÷1個当たりの限界利益となります。端数が出た場合は、目標に届く実際の販売個数を切り上げます。ここでは販売価格と1個当たり変動費が一定で、扱う数量の範囲では固定費も変わらないという、単純化した条件で計算しています。

追加で必要な販売数量と、合計の販売数量も分けます。現在の利益2万円を5万円にしたく、1個売るごとの限界利益が300円で、固定費が増えない条件なら、追加利益は3万円、追加数量は30,000÷300=100個です。

合計数量を聞かれたら現在の販売数量へ100個を足します。単価が変われば、変更後の限界利益で計算し直します。

固定費と、欲しい利益を回収する
  1. 回収したい合計60,000 + 30,000 = 90,000円
  2. 1杯300円ずつ回収90,000 ÷ 300 = 300杯

端数が出たとき、実際に必要な整数の販売個数は切り上げる。

2

復習

このレッスンを振り返ろう

1個の販売単価から変動費を引いた額を、そのまま最終利益と呼べますか。

答え方と、確認するポイント

まだ固定費を回収する必要があります。1個当たり限界利益を積み上げ、固定費と等しくなるところが利益0の損益分岐点です。

変動費率40%なら、売上のうち固定費の回収に使える割合はいくらですか。

答え方と、確認するポイント

1−0.4=0.6で60%です。その割合で固定費を回収するため、固定費を0.6で割ると損益分岐点売上高になります。

販売単価を下げた場合、前の限界利益で計算してよいですか。

答え方と、確認するポイント

変更後の単価から1個当たり変動費を引き直します。固定費が同じでも、1個で回収できる額が減れば、必要な販売数量は増えます。

「あと何個」を求めるとき、目標利益全額を限界利益で割りますか。

答え方と、確認するポイント

目標と現在の利益との差を求め、その追加利益を1個当たり限界利益で割ります。合計販売数量を聞かれた場合は、現在の数量に追加分を足します。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 4問
単価500円、1個当たり変動費200円、固定費60,000円のとき、損益分岐点販売数量は何個か。
ヒントを見る

固定費÷(単価−単位変動費)。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目3。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

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