何杯売れば、赤字を抜けられる?
飲み物を何杯売れば家賃まで払えるか、数字を変えて確かめましょう。
- 1個当たり限界利益で固定費を回収する数量を求められる。
- 変動費率を小数にし、損益分岐点売上高を計算できる。
- 変更後の単価から、赤字を避ける販売数量を計算し直せる。
- 目標までの追加利益から、追加販売数量を求められる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 3節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
11個売るごとに、いくら回収できる?
1個の売上から、その1個に応じて増える変動費を引くと、固定費の回収と利益に回せる額が残ります。
- これが1個当たりの限界利益で、販売単価−1個当たり変動費と計算します。500円の飲み物で変動費200円なら300円です。
- 売上と総費用が等しく、利益が0になる境目を損益分岐点といいます。ここまでに必要な販売数量=固定費÷1個当たりの限界利益です。
固定費60,000円なら、60,000÷(500−200)=200杯となります。端数が出る場合、実際に赤字を避ける個数は切り上げます。限界利益が0以下では、販売量を増やしても正の固定費を回収できません。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
1杯500円で売って、材料が200円なら、300円もうかる?
家賃などが6万円なら、300円ずつ積み上げて払うんだね。
60,000÷300で200杯。ちょうど6万円になるよ。
2売上高で求める方法
個数ではなく、売上が何円あれば赤字を避けられるかも考えられます。売上高のうち変動費が占める割合を変動費率といい、変動費÷売上高で求めます。1杯500円、変動費200円なら200÷500=0.4、つまり40%です。
残る60%で固定費を回収するため、損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)となります。固定費60,000円なら60,000÷0.6=100,000円です。数量で求めた200杯×500円とも一致します。40%を式に入れるときは40ではなく0.4を使います。
下の計算欄で単価などを変える前に、必要な売上が増えるか減るか予想してみましょう。
損益分岐点売上高が実際の売上高に占める割合を損益分岐点比率といいます。損益分岐点売上高80万円、実際の売上高100万円なら80÷100×100=80%です。利益率と混同せず、何を分子に置くかを確認します。
先に予想してみよう:単価500円・1個の変動費200円を変えずに固定費を増やすと、必要な個数は増える? 入力を変えて確かめてみよう。
損益分岐点売上高:約100,000円
価格・単位変動費が一定で、生産数量と販売数量が一致する単純モデル。端数は必要な実売数として切り上げます。
横軸:販売数量。線の交点で、売上高と総費用が同じになります(約200個)。
3目標利益がある場合
赤字を避けるだけでなく、さらに利益を残したいなら、固定費に欲しい利益を足して考えます。固定費60,000円を払い、30,000円の利益も残すには、合計90,000円を回収すればよいことになります。これを1杯当たりの限界利益300円で割ると、(60,000+30,000)÷300=300杯です。
式では目標販売数量=(固定費+目標利益)÷1個当たりの限界利益となります。端数が出た場合は、目標に届く実際の販売個数を切り上げます。ここでは販売価格と1個当たり変動費が一定で、扱う数量の範囲では固定費も変わらないという、単純化した条件で計算しています。
追加で必要な販売数量と、合計の販売数量も分けます。現在の利益2万円を5万円にしたく、1個売るごとの限界利益が300円で、固定費が増えない条件なら、追加利益は3万円、追加数量は30,000÷300=100個です。
合計数量を聞かれたら現在の販売数量へ100個を足します。単価が変われば、変更後の限界利益で計算し直します。
- 回収したい合計60,000 + 30,000 = 90,000円
- 1杯300円ずつ回収90,000 ÷ 300 = 300杯
端数が出たとき、実際に必要な整数の販売個数は切り上げる。
復習
このレッスンを振り返ろう
1個の販売単価から変動費を引いた額を、そのまま最終利益と呼べますか。
変動費率40%なら、売上のうち固定費の回収に使える割合はいくらですか。
販売単価を下げた場合、前の限界利益で計算してよいですか。
「あと何個」を求めるとき、目標利益全額を限界利益で割りますか。
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
固定費÷(単価−単位変動費)。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目3。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。