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1-13 · 会計・財務4節・復習・3問

売上が多ければ、もうかっている?

飲み物を売ったお金から何を引くと、もうけが分かるのか計算しましょう。

このパートで確かめること
  • 売上原価と販売費等を区別し、営業利益を求められる。
  • 期末に残る在庫の評価額が売上原価へ与える影響を判断できる。
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1まずは売上と利益を分ける

商品を売った金額の合計を売上高といいます。1個の販売価格が販売単価、売れた個数が販売数量で、売上高=販売単価×販売数量と計算します。1杯500円の飲み物を100杯売れば、500×100=50,000円です。しかし、店では材料代や、店員の給料などの人件費もかかります。

商品の販売などから得る収益から費用を差し引いたものが利益で、売上そのものではありません。費用の合計が40,000円なら、単純化したこの例の利益は10,000円です。逆に売上100万円に対して費用110万円なら10万円の赤字になります。

たくさん売れたことと、利益が残ったことは分けて考えましょう。

売上は、売った数量と単価から
  1. 100杯を1杯500円で販売100 × 500 = 50,000円の売上
  2. 費用の合計が40,000円なら50,000 − 40,000 = 10,000円の利益

費用の種類をまとめて扱った入口の例。次の図では、利益の種類を詳しく分ける。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

飲み物が100杯も売れた! 1杯500円だから、5万円のもうけだね。

ビット

5万円は売った金額の合計で、売上高というよ。材料代や家賃など、店を動かすための費用も考えよう。

ハル

5万円全部を自由に使えるわけではないんだね。

ビット

そう。売上などの収益から費用を差し引いたものが利益。この例で費用が4万円なら、利益は1万円だよ。

2どこまで引いた利益か

売った商品に対応する仕入れなどの金額を売上原価といいます。

売上100万円、売上原価60万円なら売上総利益は40万円です。販売費・一般管理費が25万円なら、営業利益は15万円です。そこへ受取利息など本業以外の営業外収益を加え、支払利息などの営業外費用を引いたものが経常利益です。

同じ利益でも、どの収益・費用まで含むかが違います。問題文で求められる利益の種類を読みましょう。

利益は、どこまで費用を引くかで変わる
売上高100万円

− 売上原価 60万円

売上総利益40万円

− 販売費・一般管理費 25万円

営業利益15万円

単純化した数値例。売上100万円が、そのまま利益になるわけではない。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

材料代だけ引けば、店のもうけが分かる?

ビット

まだ家賃や店員の給料などもあるね。どこまでの費用を引いたかによって、利益の名前も変わるんだ。

ハル

同じ「利益」でも、何を引いた数字なのか確かめるんだね。

ビット

その通り。売上から、どの費用まで引いた数字なのかを確かめよう。

3仕入れた分が、すべて売れたとは限らない

売上原価を求めるときは、売れずに残った商品を分けます。手元の商品を数えて金額を確かめる作業を棚卸しといい、期間の初めにある商品の金額を期首商品棚卸高、終わりに残る金額を期末商品棚卸高といいます。その期間に仕入れた金額は当期商品仕入高です。

商品を仕入れて売る単純な例では、売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高−期末商品棚卸高です。初めに10万円分あり、今期30万円分を仕入れ、最後に8万円分残れば、10+30−8=32万円となります。値下がりによる評価損などは省いた例で、残った在庫を売れた分に混ぜないことが大切です。

在庫の数量が同じでも、期末在庫の評価額が8万円から9万円へ1万円増えたとすると、ほかが同じなら売上原価は32万円から31万円へ減り、売上総利益は1万円増えます。これは式の関係を確かめる例で、利益に合わせて評価方法を自由に変えてよいという意味ではありません。

仕入れた商品と、売れた商品を分ける
  1. 初めにあった商品期首棚卸高 10万円
  2. 今期に仕入れた商品+ 仕入高 30万円
  3. 最後に残った商品− 期末棚卸高 8万円
  4. 売れた分の原価= 売上原価 32万円

商品を仕入れて販売する、評価損等を省いた単純な例。残った在庫を売れた分へ混ぜない。

4利益の階段を、下から戻って計算する

経常利益に、固定資産売却益などの特別利益を足し、災害損失などの特別損失を引くと、税引前当期純利益になります。そこから法人税等を差し引いたものが当期純利益です。

下の例で販売費及び一般管理費が不明なら、売上総利益40万円から営業利益15万円を引いて25万円と逆算できます。下からたどるときは、引いた費用を足し戻し、足した収益を引き戻します。

利益の階段を、下から戻って計算する
見るところ具体例・考え方
売上総利益売上100−売上原価60=40万円
営業利益40−販売費及び一般管理費25=15万円
経常利益15+営業外収益2−営業外費用1=16万円
税引前当期純利益16+特別利益3−特別損失4=15万円
当期純利益15−法人税等5=10万円

税効果会計などを省いた学習用の架空例。問題文の表と指示に従って計算します。

2

復習

このパートを振り返ろう

売上総利益から営業利益へ進むには、何を引きますか。

答え方と、確認するポイント

販売費及び一般管理費を引きます。売上高から売上原価を引いた段階が売上総利益で、どの費用まで引いたかによって利益の種類が変わります。

期末在庫の評価額だけが大きくなったら、式の上で売上原価はどう変わりますか。

答え方と、確認するポイント

売上原価=期首在庫+仕入れ−期末在庫なので、差し引く額が増え、売上原価は減ります。売れ残った分を、売れた商品の原価に含めない関係です。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題1問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 3問
売上高100万円、売上原価60万円、販売費及び一般管理費25万円のとき、営業利益は何万円か。
ヒントを見る

売上原価の次に、販売費・一般管理費も引く。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目3。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

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