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1-15 · 会計・財務3節・復習・3問

会社のお金を見る、3枚の報告書

もうけ、持っている財産、お金の出入りを、3種類の報告書で見分けましょう。

このパートで確かめること
  • ある時点の財産と、期間の利益・現金の動きを区別できる。
  • 資産と負債から純資産を求められる。
  • 借入れによる現金の増加を利益と区別できる。
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説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1P/L:ある期間の成績

会社は日々の取引を記録し、一定期間の区切りに集計・整理して、利益や財産の状況をまとめます。この手続が決算です。その結果を伝える報告書が財務諸表で、ここでは代表的な3種類を読み分けます。

会社が一定期間にどれだけ収益を得て、費用を使い、利益を残したかを示す報告書が損益計算書で、P/L(損益計算書)とも表します。売上などの収益から、売上原価販売費・一般管理費などを差し引き、種類ごとの利益を確認できます。たとえば4月から翌年3月までの1年間に、本業でどれだけもうかったかを見る使い方です。

期間全体の成績なので、「3月31日に現金をいくら持っているか」という、ある時点の残高とは区別します。また、売った代金を後で受け取る取引もあるため、この報告書に利益が出ていても、同じ金額の現金が増えたとは限りません。

図で整理

会社のお金は、三つの見方で確かめる

もうけを知りたい:P/L

ある期間の収益・費用利益を確かめます。

見る範囲

4月〜翌年3月などの「期間」

見たいこと

収益 − 費用利益

報告書

損益計算書(P/L)

現金の残高や入金額だけを示す報告書ではありません。

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ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

会社がもうかっているかは、通帳の残高を見れば分かる?

ビット

残高だけでは分からないよ。借りたお金が増えたのかもしれないし、売った代金がまだ入っていないこともある。

ハル

売れた日と、お金を受け取る日は違うことがあるんだね。

ビット

そう。一定期間の収益や費用利益をまとめるのが損益計算書。P/Lともいうよ。

この説明に出てきた略語の正式名称
P/L
Profit and Loss Statement
損益計算書

2B/S:ある時点の財産と調達元

会社がある日にどんな財産を持ち、それをどう調達したかを示す報告書が貸借対照表で、B/S(貸借対照表)とも表します。

  • 現金・商品・建物など、会社が持つ経済的な資源が資産です。
  • 借入金など、返済や支払いが必要なものが負債です。
  • 資産から負債を引いた残りが純資産で、株主からの出資や蓄積した利益などが含まれます。

この関係を資産負債純資産と表します。資産500万円なら、たとえば負債200万円と純資産300万円に対応します。資産500万円がすべて現金という意味ではなく、商品の在庫や建物も含まれる点に注意しましょう。

取引を記録・集計するときの分類名を勘定科目といいます。「現金」「売掛金」「買掛金」「売上」などです。名前に「お金」が関係していても、すべて同じ種類には入りません。表で、受け取る権利と支払う義務を区別しましょう。

身近な勘定科目を分類する
種類科目の例何を表すか
資産現金・商品・建物持っている資源
資産売掛金後で代金を受け取る権利
負債買掛金・借入金後で支払う、返す義務
純資産資本金・利益剰余金株主からの出資や蓄積した利益など

「売上」は収益、「給料」は費用の科目として損益計算書で見ます。売掛金と売上も同じ意味ではありません。

この説明に出てきた略語の正式名称
B/S
Balance Sheet
貸借対照表

3C/F:現金などの増減

売上や利益だけでなく、手元のお金が何によって増減したかを調べる報告書がキャッシュフロー計算書で、C/F(キャッシュフロー計算書)とも表します。一定期間の現金と、容易に換金でき価値が大きく変わる危険が小さい短期投資などの現金同等物の増減を扱います。

動きは3種類に分け、商品販売代金の回収などは営業活動、設備の購入などは投資活動、借入れや返済などは財務活動に分類します。借入れで現金が増えても、それ自体が利益になるわけではありません。反対に、利益が出ていても代金の回収が支払いより遅ければ資金が不足し得ます。

増減の額と理由を合わせて見ましょう。

C/F · 現金などの動きを3つに分ける
営業活動

商品販売代金の回収など

投資活動

設備の購入など

財務活動

借入れ、返済など

利益と現金収支は一致するとは限らない。増減だけでなく、どの活動によるかを見る。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

お金以外に、店の商品や建物も確かめたいな。

ビット

ある時点の財産と、そのためのお金をどう集めたかを示すのが貸借対照表、B/S。現金などが何で増減したかを見るのがキャッシュフロー計算書、C/Fだよ。

この説明に出てきた略語の正式名称
C/F
Cash Flow Statement
キャッシュフロー計算書
2

復習

このパートを振り返ろう

利益、ある日の財産、現金の増減は、どの報告書で見ますか。

答え方と、確認するポイント

P/Lは期間の収益・費用利益B/Sは時点の資産負債純資産C/Fは期間の現金などの増減を扱います。期間と時点を混同しないようにします。

資産が全て株主の出資でできているとは限らないのはなぜですか。

答え方と、確認するポイント

借入金などの負債で調達した分も含まれるためです。資産=負債+純資産なので、純資産は資産から負債を引いて求めます。

通帳の残高が増えたら、本業で利益が増えたといえますか。

答え方と、確認するポイント

借入れや資産の売却など、別の原因で増える場合があります。増減の額だけでなく、営業・投資・財務のどの活動から生じたかを確かめます。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 3問
ある時点の資産・負債・純資産を示すものはどれか。
ヒントを見る

「ある時点」が手がかり。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目3。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

3問 / 操作体験

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