税金とインボイス、まずは役割から
お店が税を計算するとき、仕入れの記録や請求書がなぜ必要なのか知りましょう。
- 法人の売上・会計上の利益・課税所得を区別できる。
- 条件に従って仕入税額控除の概念計算ができる。
- インボイスが伝える情報と、保存する目的を説明できる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 3節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1会社の利益と税
会社など、法律上ひとまとまりの主体として権利や義務を持つ組織を法人といいます。その所得を対象にする税が法人税です。ここでいう所得は、単に売上の金額や通帳の残高ではなく、税法のルールで計算する金額を指します。一方、会社の成績を表す会計上の利益は、収益から費用を差し引いて求めます。
税の計算では、会計で費用にしたものを税法上どこまで認めるかなどの違いを調整するため、会計上の利益と課税される所得が常に同じとは限りません。「利益にそのまま税率を掛ければよい」と決め付けず、二つの金額の目的を区別しましょう。
この章では申告書の作成方法ではなく、何に対する税かを押さえます。
- 1
- 2税法上の調整
加算や減算などを行う
- 3課税される所得
法人税の計算の基となる
目的が違うので、利益と課税所得は常に同じとは限らない。
2消費税の大まかな流れ
消費税は、原則として商品やサービスを購入する消費者が負担し、事業者が納付する税です。事業者が納める額を考える際、売上に係る消費税から、仕入れなどに係る消費税のうち控除できる分を差し引きます。これを仕入税額控除といいます。
売上の消費税が10万円、控除できる仕入れなどの消費税が6万円なら、差引きの納付額は4万円になります。取引の段階ごとに税額が重複して積み上がることを調整する仕組みです。これは6万円全額を控除できるとした概念例で、すべての支出を差し引けるという意味ではありません。
実際には適用要件や計算方法、例外・特例があります。
全額を控除できる前提の概念例。実際には適用要件、計算方法、例外・特例があります。
3適格請求書を保存する意味
仕入れなどの税額を差し引くには、取引で使った税率や税額を確認できることが大切です。
- 必要な情報を売手から買手へ伝える適格請求書を、日本の消費税の制度ではインボイスといいます。登録された事業者の氏名・名称や登録番号、適用税率、消費税額など、所定の情報を記載します。
- 仕入税額控除には原則として、取引を記録した帳簿と適格請求書などの保存が必要です。
ただし、帳簿だけの保存で認められる場合や、一定期間の経過措置などもあります。「インボイスがなければ常に全額控除できない」とは限らないため、取引の条件や制度変更は国税庁の最新の案内で確かめましょう。
必要な記載事項の一部を例示。要件をすべて列挙した図ではありません。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
仕入れのときの税も確かめて、重ねて納める分を調整するんだね。
そう。その計算に必要な税率や税額、登録番号などを伝える適格請求書を、日本のこの制度ではインボイスと呼ぶんだ。
だから、書類を残しておくことが大切なんだね。
控除には原則として、取引を記録した帳簿と、適格請求書などの保存が必要だよ。例外や特例もあるので、具体的な条件は国税庁の案内で確かめよう。
復習
このレッスンを振り返ろう
法人税を、売上全額にそのまま掛けて求めると考えてよいですか。
売上に係る消費税から、何を差し引きますか。
答え方と、確認するポイント
仕入れなどに係る消費税のうち、要件を満たして控除できる分です。全ての支出を無条件に引くことではなく、問題で控除可能とされた金額を使います。
適格請求書を、支払いが済んだ後にも残すのはなぜですか。
問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
売上、利益、所得を区別する。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目3。国税庁:インボイス制度 ↗身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。