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6-01 · 情報システム戦略4節・復習・4問

経営の目標からシステムを考える

このパートで確かめること
  • 経営目標から、改善する業務と効果の測り方を決める
  • EAが業務・データ・アプリケーション・技術を全体として整理する考え方だと判断する
  • 記録の信頼性を重視するSoRと顧客との接点を重視するSoEを読み分ける
  • 社内の横断検索でも文書の閲覧権限を維持する
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1情報システム戦略は経営戦略を実現する手段

情報システムとは、人・手順・コンピュータなどを組み合わせて情報を集め、処理し、仕事に生かす仕組みです。情報システム戦略は「どの製品を買うか」の前に、経営戦略や事業戦略の実現に必要な仕組みを考えます。

架空の店舗で「欠品による販売機会の損失を減らす」が経営目標なら、店舗横断の在庫共有が候補です。環境分析やSWOT(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats:強み・弱み・機会・脅威の分析)から課題を整理し、欠品率などの具体的な戦略目標へ落とし込みます。

目標から仕組みへ
  1. 1
    経営目標

    欠品による機会損失を減らす

  2. 2
    課題の分析

    他店の在庫が分からない

  3. 3
    戦略目標

    欠品率を測って改善する

  4. 4
    必要な仕組み

    店舗横断の在庫共有

架空例。製品名を選ぶ前に、達成したい業務の成果を決める。

2EAで現状と目標の差を見つける

EA(Enterprise Architecture:企業全体の構造を整理する考え方)は、業務と情報システムを横断し、全体最適を目指します。現状をAs-Is、目標とする姿をTo-Beと呼び、その差から移行計画を作ります。

業務、データアプリケーション、技術の四つの層で整理すると、各店が便利なソフトを別々に導入しても商品コードが異なり連携できない、という部分最適に気付けます。業務の共通化とデータの統一も含めて変えるのが要点です。

EA:店舗間の在庫共有を考える
現状目標
業務電話で他店へ確認全店で同じ確認手順
データ店舗ごとに商品番号が違う共通の商品番号
アプリケーション別々の在庫台帳連携する在庫管理
技術接続方法がばらばら認証付きの共通連携基盤

各層の差を埋める順序を決める。機器交換だけの計画にしない。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

店ごとに一番使いやすいものを選ぶだけでは足りないの?

ビット

全店で在庫を調べる目的なら、商品番号やつなぎ方もそろえる必要があるよ。

3記録するSoRと、つながるSoE

SoR(Systems of Record:記録を重視するシステム)は、会計や在庫のように信頼できる記録を保ちます。SoE(Systems of Engagement:人との関係を重視するシステム)は、顧客との交流や接点を支え、反応に応じた機能変更も重視します。

注文アプリ顧客に届ける体験と、その裏で注文・売上を正確に保存する仕組みは連携します。一つのサービスに両方の性質があっても構いません。SoEでも安全性・正確性は必要です。

記録と顧客接点
SoR

受注番号・金額を正確に保存

SoE

顧客の質問や反応を受け取る

両者を連携し、記録の信頼性と接点の使いやすさを両立する。

4似た略語と、情報を探す仕組み

BI(Business Intelligence:業務データを分析して意思決定に役立てること)は売上分析、MOT(Management of Technology:技術経営)は研究技術を事業価値に結び付ける経営、SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)は独立した機能をサービスとして組み合わせる設計の考え方です。

企業全体の現状・目標・移行を整理するEAとは焦点が異なります。

エンタープライズサーチは、社内の文書や複数システムを横断して情報を検索する仕組みです。担当者が過去の提案書を探す時間を減らしますが、閲覧権限を超えて検索結果を公開しない設計が必要です。PoC(Proof of Concept:概念実証)は新しいアイデアの実現可能性を小さく検証する活動で、SoRというシステムの役割名とは異なります。

似た用語の焦点
用語主に考えること
BIデータ分析と意思決定
MOT技術を事業価値に結ぶ経営
SOA機能をサービスとして組み合わせる設計
エンタープライズサーチ社内情報を横断して探す
PoCアイデアの実現可能性を小さく試す

企業全体の現状・目標・移行を整理するEAと区別する。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

会計の記録と、お客さんと話すアプリは役割が違うんだね。

ビット

そう。記録を守る仕組みと、つながりを育てる仕組みを結び付けよう。

2

復習

このレッスンを振り返ろう

品切れを減らすシステムを考えるとき、製品選定の前に何を整理する?

答え方と、確認するポイント

在庫確認など改善すべき業務、必要なデータ、品切れ率などの評価指標を整理し、目標とITの役割をつなぐ。

各店に便利なアプリを個別導入するだけでは不十分なのはなぜ?

答え方と、確認するポイント

商品コードや連携方法が異なると全店の仕事をつなげられない。EAでは四つの領域を整理し、全体に合う将来像と移行を考える。

会計台帳と顧客向け接客アプリでは、どちらがSoR寄り、どちらがSoE寄り?

答え方と、確認するポイント

正確な取引の記録を重視する会計台帳はSoR寄り、顧客との接点や体験を重視する接客アプリSoE寄りである。役割は重なる場合もある。

エンタープライズサーチに機密文書も含める場合、守る条件は?

答え方と、確認するポイント

利用者が元から閲覧を認められた情報だけを探し、参照できるようにする。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 4問
カフェチェーンが「どの店でも品切れを減らす」ことを目標に情報システムを見直す。最初に行うこととして、最も適切なものはどれか。
ヒントを見る

買う製品より先に、何を改善し、何で改善を確かめるかを考える。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目18。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

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