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5-08 · ビジネスシステム3節・復習・2問

人がAIを使いこなすための原則

このパートで確かめること
  • 安全・公平性・プライバシーの複数のリスクを確認できる。
  • 学習利用の設定を、保存条件や入力権限と区別できる。
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説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と2問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1人間中心とは、人の尊厳を出発点にすること

人間中心のAI(人工知能)社会原則の基本理念は、人間の尊厳、多様性と包摂、持続性です。すべての人をあらゆる労働から解放する、判断をすべてAIへ移す、といった技術万能論ではありません。AIは基本的人権を尊重し、人が能力を発揮できるよう使います。

情報を扱うことが苦手な人を後回しにしない配慮も必要です。

原則には、人間中心、教育・リテラシー、プライバシー確保、セキュリティ確保、公正競争確保、公平性・説明責任・透明性、イノベーションがあります。例えば窓口AIでは、人へ相談できる経路、利用方法の説明、個人情報を保護する設定、偏りの点検を設けます。

多様な人材・組織の連携や人材の流動性は、イノベーションを促す観点です。人材の流動性とは、人が組織の間を移り、それぞれの場所で得た経験や知識を生かせることです。

三つの基本理念
尊厳

人が能力を発揮する

多様性と包摂

多様な人を取り残さない

持続性

将来も暮らせる社会を目指す

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

この説明に出てきた略語の正式名称
AI
Artificial Intelligence
人工知能

2指針を業務の判断に置き換える

AI利活用ガイドライン(AI利活用原則)は、適正利用、安全、公平性、透明性などの観点から、利用者がリスクを考えるために示された指針です。シラバスに出てくるこの名称と、現在の指針の関係を押さえましょう。国内では関連する指針が2024年にAI事業者ガイドラインへ統合・更新され、2026年3月31日に第1.2版が公表されています。

実際の業務では、利用時点の版や対象となる役割を確認します。

信頼できるAIのための倫理ガイドライン(Ethics guidelines for trustworthy AI)は、欧州の指針で、適法・倫理的・堅牢であることを重視します。堅牢とは、予期しない状況でも安全性や信頼性を保てるよう、丈夫に作り運用することです。

人工知能学会倫理指針は、人類への貢献、法規制の遵守、他者のプライバシー、公正性など、研究者の行動を考える基盤です。指針と法律は同じものではありません。

例えば採用支援なら、過去の選考に含まれた偏りを、そのまま学習していないか、候補者が理由を確認し人へ相談できるかを検討します。名称だけを覚えるのでなく、誰のどんな不利益を減らすか、業務で何を確認するかに置き換えて使いましょう。

三つの指針を行動へつなげる
指針主に誰のためか考えること具体例
AI利活用ガイドラインAIを利用する人・組織安全・公平・透明な利用窓口AIの誤回答時に人へ相談できる経路を用意
欧州の倫理ガイドラインAIを開発・提供・利用する関係者適法・倫理的で、安全性や信頼性を保つAI想定外の入力でも危険な動作を避けられるか確認
人工知能学会倫理指針AIの研究者・学会員社会への貢献と責任ある研究研究データのプライバシーに配慮し、影響を社会と対話

名称の暗記に加えて、誰が何を確認し、どう行動するかを結び付けます。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

人が最後に承認すれば偏りはなくなる?

ビット

人も都合よく結果を選ぶことがあるんだ。根拠と影響を確かめる具体的な手順が必要だよ。

3データを入れる前と、結果を使う前

学習に利用するデータは、収集方法、同意・契約等の利用条件、著作権個人情報、機密性を確認します。AIサービスオプトアウトポリシーは、入力内容を学習に使わせない等の選択を提供する条件です。設定の対象や保存・削除条件はサービスごとに確認し、「学習対象外なら何を入力してもよい」とは考えません。

出力には、誤情報、古い情報、偏った情報、差別的な表現等の悪意ある内容、出典の不明な情報が含まれる可能性があります。安全上は意図しない動作による身体への危害、公平性では差別、プライバシーでは個人の情報の暴露などを想定します。

生成AIハルシネーションディープフェイクにも備え、原資料や別経路で確認します。

入力と出力のリスク
入力前

収集方法・権利・利用条件

出力後

誤り・偏り・古さ・出典

利用前

安全・差別・プライバシーへの影響

本文の例を役割や順序で整理した模式図です。

2

復習

このパートを振り返ろう

平均の精度が高ければ、人への危害や差別、情報漏れは考えなくてよいですか。

答え方と、確認するポイント

性能だけでなく、人の権利と安全を確認します。指針は具体的な業務の確認に置き換え、法律そのものとは区別し、利用時点の版と役割を見ます。

学習に使わせない設定なら、全ての機密を入力できますか。

答え方と、確認するポイント

保存・削除や契約の条件、個人情報や機密の性質、利用権限を別に確かめます。オプトアウトの対象と範囲を確認する必要があります。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題1問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

IPA ITパスポート試験 2026年度 公開問題 問171 / 2問
AIを利活用する上で留意すべき事項として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。

a AIの意図しない動作によって,人間の生命や身体などに危害を及ぼす可能性 b AIの判断に差別的な内容が含まれる可能性 c AIの判断にプライバシーの侵害となる内容が含まれる可能性

ヒントを見る

AIの影響を,安全・公平さ・個人の情報という3つの観点で考えましょう。

IPA ITパスポート試験 2026年度 公開問題 問17 · 公式分野:ストラテジ系

IPAの問題原本 ↗

出典:IPA。表記・表の配置を整えています。解説は当サイトが作成したものです。

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

2問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目14。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

3問 / 操作体験

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解答から結果の確認までを、3問で体験できます。100問・120分の第1模試も無料で利用できます。