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4-03 · 技術開発戦略の立案・技術開発計画3節・復習・3問

顧客の困り事から小さく検証する

作る前に何を確かめるかを決め、観察と試作から学びます。

このパートで確かめること
  • 調査に基づく利用者像を、思い込みだけの設定と区別できる。
  • 技術が実現できることと、利用者や事業に価値があることを区別できる。
  • 開発前の実現性検証を、顧客管理・システムの性質・サービスの合意と区別できる。
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説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1デザイン思考とペルソナ:使う人から考える

デザイン思考は、人の行動や困り事を理解し、課題を定め、アイデアを試作品にして確かめながら解決を探る考え方です。見た目を整えるだけの活動ではありません。共感・問題定義・発想・試作・テストなどの活動を行き来します。

ペルソナ法では、調査に基づいて典型的な利用者像を具体的に描きます。「30代」のような属性だけでなく、目的、行動、使う環境、困り事を含めます。架空例なら「夜勤後に片手で買物を済ませたい人」。思い込みだけの人物像にせず、観察や聞取りによって見直します。

人の理解から試すまで
  1. 1
    観察・共感

    利用者の行動を知る

  2. 2
    課題を定める

    何に困っているか

  3. 3
    発想・試作

    解決案を形にする

  4. 4
    テスト

    反応から課題や案を見直す

一本道で固定せず、発見に応じて前の活動へ戻る。

2PoCは実現性、PoVは価値を確かめる

PoC(Proof of Concept:概念実証)は、新しい技術やアイデアが実現できるか、本格開発前に小規模な実験で確かめる活動です。例えば、商品画像100枚で傷を判別できるか試します。検証する仮説、対象条件、判定基準を先に決め、失敗も次の判断に生かします。

PoV(Proof of Value:価値実証)は、その仕組みが顧客や事業にどのような価値をもたらすか確かめます。傷を見分けられても、確認作業が増えて費用が下がらなければ期待する価値に届きません。実現性と価値は関連しますが、同じ問いではありません。

実証の成功は本番環境での全面的な成功を保証しません。照明・利用人数などの条件差を確認し、本開発や導入の判断へ進みます。

同じ検査装置で、二つの問い
PoC:傷がわかる?

決めた照明の下で、商品画像から傷を見分けられるか試す。

PoV:作業が楽になる?

その装置を使い、確認にかかる時間や負担が減るか試す。

技術が動くことと、仕事に役立つことを分けて確かめる。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

技術が動いたら、価値実証も終わり?

ビット

動くことと役立つことは別の問いだよ。時間や費用、使う人の負担も確かめよう。

過去問の別の選択肢も知りたいときに

3実証と別の略語を区別する

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)は、機器をネットワークにつなぐ考え方です。例えば、冷蔵庫の温度を離れた場所で確認します。SoE(Systems of Engagement)は、顧客などとのつながりや相互作用を支えるシステムです。

例えば、お店のアプリで客から相談を受け、返答します。SoR(Systems of Record)は、取引などの記録を正確に管理するシステムです。例えば、売上や入金の記録を残します。これらは、何のための仕組みかを表し、検証活動の名前ではありません。

CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、顧客との関係を管理・向上する考え方です。例えば、以前の問合せ内容を担当者が確認して、客が同じ説明を繰り返さずに済むようにします。

RAS(Reliability, Availability, Serviceability)は、信頼性・可用性・保守性というシステムの性質をまとめた呼び方です。例えばレジなら「故障しにくいか」「必要なときに使えるか」「故障を調べ、直しやすいか」を考えます。

SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)は、提供者と利用者がサービスの水準を合意したものです。例えば「問合せに何時間以内に応答するか」を決めます。システムの性質を表すRASと、約束する水準を定めるSLAは、目的が違います。

いずれも新しい概念を小さく試すPoCそのものを意味しません。

略語は役割で整理
実証

PoC:できるか/PoV:価値があるか

仕組み・管理

IoTSoESoRCRM

性質・合意

RAS:システムの性質/SLAサービス水準の合意

名称ではなく、問われている活動の目的を読む。

2

復習

このパートを振り返ろう

ペルソナは年齢と職業だけで十分ですか。

答え方と、確認するポイント

目的、行動、環境、困り事も具体化します。デザイン思考では人の理解から課題を定め、試作やテストを通じて見直します。

画像を正しく判別できたら、業務に役立つ確認も終わりですか。

答え方と、確認するポイント

実現性を確かめるPoCと、費用や利用負担を含めて価値を確かめるPoVは問いが違います。実証と本番の条件差も確認します。

PoCとSLAは、どちらも性能を扱えば同じ意味ですか。

答え方と、確認するポイント

PoCは概念を試す活動、SLAサービス水準の合意です。何を確認・管理する用語かという目的から区別します。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 3問
予約サービスの典型的な利用者像を作る方法として、最も適切なものはどれか。
ヒントを見る

作り手の好みではなく、調べた利用者の行動を根拠にします。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目13。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

3問 / 操作体験

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