リスクを評価し対応を選ぶ
- 特定・分析・評価を、洗出し・大きさ・基準との比較で区別する
- 可能性・影響の低減と、損失負担の共有を区別する
- 回避と保有を区別し、四つの対応を選択肢として扱う
- 残留リスクを関係者と共有し、手順と判断を見直す
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 4節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1何が起きるかを見積もる
リスクマネジメントは、危険を把握し、優先順位を決めて対応し、見直す活動です。リスクアセスメントはリスク特定・リスク分析・リスク評価の三つからなります。
特定で「何が起こるか」を挙げ、分析で発生可能性と影響から大きさを求め、評価で判断基準と比べ対応の必要性を決めます。分析の対象範囲を定め、目的に合う方法を使います。全リスクへ同一の計算法を機械的に当てる必要はありません。
- 1特定
顧客情報の持出し
- 2分析
起こりやすさと影響
- 3評価
許容基準と比較
特定:顧客情報の持出し/分析:起こりやすさと影響/評価:許容基準と比較
2対応は順番ではなく選択肢
リスク回避は危険を生む活動をやめること、リスク低減は可能性や影響を小さくすることです。リスク共有は保険や契約などで負担を他者と分けることで、リスク移転・リスク分散を含みます。リスク保有はリスクを認識した上で自ら引き受けることです。
これらは固定の実施順序ではありません。サイバー保険は事故の経済的負担を共有しますが、事故の発生自体をなくすものではありません。対策後の残留リスクにも責任者の判断が必要です。
回避
低減
共有/保有
活動をやめる:回避/可能性・影響を減らす:低減/負担を分ける/引き受ける:共有/保有
ハルとビットで、使い方を確かめよう
保険に入れば攻撃が減る?
保険は主に損失の負担を分ける仕組みだよ。侵入を防ぐ対策も続ける必要があるね。
3関係者と話し、事故にも備える
リスクコミュニケーションは、経営者、現場、委託先などの関係者がリスクについて情報や意見を共有することです。担当者だけで許容範囲を決めず、業務への影響と費用も説明します。
事故時の連絡先、判断者、隔離や復旧の手順を対応マニュアルにまとめ、教育・訓練で試します。リスクを保有すると決めても、何も知らず放置することとは異なります。状況が変われば判断を見直します。
業務への影響を伝える
許容範囲を判断
対応手順を訓練
現場:業務への影響を伝える/経営者:許容範囲を判断/担当者:対応手順を訓練
ハルとビットで、使い方を確かめよう
四つの対応を順番にやるの?
選択肢なんだ。リスクに合う方法を選び、組み合わせることもあるよ。
4下げるものと分けるもの
持出し管理を厳しくすれば漏えいの可能性を低減できます。暗号化は盗難時に読まれる影響を小さくし、冗長化は停止の影響を小さくします。これらは経済的な負担を他者へ移す保険とは異なります。
リスク分析は発生可能性や影響から比較できる大きさを求めること、リスク評価は基準と比べ受け入れられるかを判断することです。対応の四分類は実施順ではなく、選び組み合わせる方法です。
復習
このレッスンを振り返ろう
発生可能性と影響から大きさを求める作業と、許容基準との比較は何ですか。
答え方と、確認するポイント
前者はリスク分析、後者はリスク評価です。対象を特定してから分析・評価へ進みます。
暗号化や二重化と、保険への加入は同じリスク対応ですか。
答え方と、確認するポイント
暗号化や二重化は被害の可能性・影響を小さくする低減、保険は経済的な負担を他者と分ける共有です。
危険な活動をやめることと、認識したリスクを自ら引き受けることは何ですか。
答え方と、確認するポイント
前者は回避、後者は保有です。対応は固定の順番ではなく、リスクに応じて選び組み合わせます。
保有を決めた後は、連絡手順も見直しも不要ですか。
答え方と、確認するポイント
リスクは残るため、理由と影響を関係者へ伝え、対応手順を訓練します。条件が変われば判断を見直します。
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
大きさを求めることと、その大きさを受け入れられるか判断することを分けます。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目62。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。