ゼロから始める資格学習
全23章・シラバス6.5保存した教材
← 第23章「セキュリティ」の目次へ
23-16 · 情報セキュリティ管理3節・復習・4問

事故対応と監視の役割を分ける

このパートで確かめること
  • SOCとCSIRTを監視と事故対応の役割で区別する
  • 事前の報告経路と事象の評価を用意し、教訓を管理策へ戻す
  • 証拠の保全・分析と、許可を受けた侵入試験を区別する
表示・保存
説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1監視で気付いた異常を、対応へつなげる

情報セキュリティの事故に備え、組織は「誰が気付き、誰へ連絡し、誰が対応するか」を決めます。役割の異なる体制を、つなげて働かせることが大切です。

例えばSOCが不審な大量通信を見つけたら、定めた経路でCSIRTへつなぎ、影響の調査や対応判断へ進めます。通常の更新作業や、全社の事業継続計画、入退室監査だけを指す名前ではありません。

SOCはSecurity Operations Center、CSIRTはComputer Security Incident Response Teamの略です。略語を覚えるときも、監視で見つける役割と、事故に対応する役割を一緒に押さえましょう。

事故の前に連絡経路を作る
委員会

方針と部門調整

SOC

監視・検知・分析

CSIRT

影響調査・対応支援

委員会:方針と部門調整/SOC監視・検知・分析/CSIRT:影響調査・対応支援

ここがポイント監視で見つけた兆候を、事故の影響調査と被害拡大防止へつなげます。
この説明に出てきた略語の正式名称
SOC
Security Operations Center
通信や機器の記録を監視・分析する拠点
CSIRT
Computer Security Incident Response Team
コンピュータセキュリティ事故に対応するチーム

2事象を報告し、事故か評価する

不審な事象を見つけた人が報告できる経路を、事前に定めます。全ての事象を無条件にインシデントと決め付けるのではなく、担当者が影響と内容を評価します。

感染の疑いは手順に従って隔離・報告し、勝手な修復で証拠を失わないようにします。対応を記録し、復旧後は原因と教訓を教育・対策へ戻します。報告経路や判断手順は文書化し、訓練しておきます。

事象を報告し、事故か評価する
  1. 1
    発見

    不審な事象を報告

  2. 2
    評価と対応

    影響確認・隔離・復旧

  3. 3
    改善

    教訓を対策へ反映

発見:不審な事象を報告/評価と対応:影響確認・隔離・復旧/改善:教訓を対策へ反映

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

小さな異常も報告するの?

ビット

担当者が評価できるよう、決めた経路へ伝えよう。自分だけで安全と判断しないでね。

3証拠調査と事前の試験を分ける

デジタルフォレンジックスは、デジタル機器や記録から証拠を収集・保全し、分析する技術・手続です。削除メールの復元や時刻をそろえたログの調査などで、何が起きたかを確かめます。原本を不用意に変更しない扱いが重要です。

ペネトレーションテストは、許可された対象へ実際の攻撃を模した試験を行い、防御の有効性を確認することです。事故後の証拠調査と、事前に侵入可能性を試す評価を区別します。

証拠調査と事前の試験を分ける
フォレンジックス

事故の証拠を保全・分析

侵入試験

許可範囲で防御を評価

共通点

手順と記録を管理

フォレンジックス:事故の証拠を保全・分析/侵入試験:許可範囲で防御を評価/共通点:手順と記録を管理

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

復旧したら記録はいらない?

ビット

原因や被害を調べ、再発を防ぐために必要だよ。証拠を大切に扱おう。

2

復習

このパートを振り返ろう

ログで異常を見つける体制と、事故の影響調査・拡大防止を支援する体制は何ですか。

答え方と、確認するポイント

中心となる役割は前者がSOC、後者がCSIRTです。定めた経路で連携し、方針調整や日常運用だけと区別します。

報告された事象は、全て直ちに事故と決め付けますか。

答え方と、確認するポイント

担当者が内容と影響を評価します。連絡経路・対応手順を事前に文書化し、対応を記録して得られた教訓を改善へ生かします。

事故後の記録を壊さず分析することと、事前に許可して侵入可能性を試すことは何ですか。

答え方と、確認するポイント

前者はデジタルフォレンジックス、後者はペネトレーションテストです。事故の証拠を調べる目的と、許可された範囲で防御の有効性を試す目的を区別します。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 4問
通信ログを常時調べるAが異常を見つけ、Bへ連絡した。Bは事故の影響を調べ、隔離や復旧を支援する。中心となる役割の組合せはどれか。
ヒントを見る

異常を見つける役割と、事故への対応を調整する役割を比べます。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目62。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

3問 / 操作体験

模試の操作を試す

解答から結果の確認までを、3問で体験できます。100問・120分の第1模試も無料で利用できます。