事故対応と監視の役割を分ける
- SOCとCSIRTを監視と事故対応の役割で区別する
- 事前の報告経路と事象の評価を用意し、教訓を管理策へ戻す
- 証拠の保全・分析と、許可を受けた侵入試験を区別する
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 3節・復習と4問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1監視で気付いた異常を、対応へつなげる
情報セキュリティの事故に備え、組織は「誰が気付き、誰へ連絡し、誰が対応するか」を決めます。役割の異なる体制を、つなげて働かせることが大切です。
- 情報セキュリティ委員会:組織の方針や対策を調整する。
- SOC(通信や機器の記録を監視・分析する拠点)(セキュリティ監視拠点):通信や機器のログを監視し、異常を検知・分析する。ログは動作や出来事の記録です。
- CSIRT(コンピュータセキュリティ事故に対応するチーム)(事故対応チーム):事故の影響を調べ、被害拡大の防止や復旧を支援する。
例えばSOCが不審な大量通信を見つけたら、定めた経路でCSIRTへつなぎ、影響の調査や対応判断へ進めます。通常の更新作業や、全社の事業継続計画、入退室監査だけを指す名前ではありません。
SOCはSecurity Operations Center、CSIRTはComputer Security Incident Response Teamの略です。略語を覚えるときも、監視で見つける役割と、事故に対応する役割を一緒に押さえましょう。
この説明に出てきた略語の正式名称
- SOC
- Security Operations Center
通信や機器の記録を監視・分析する拠点 - CSIRT
- Computer Security Incident Response Team
コンピュータセキュリティ事故に対応するチーム
2事象を報告し、事故か評価する
不審な事象を見つけた人が報告できる経路を、事前に定めます。全ての事象を無条件にインシデントと決め付けるのではなく、担当者が影響と内容を評価します。
感染の疑いは手順に従って隔離・報告し、勝手な修復で証拠を失わないようにします。対応を記録し、復旧後は原因と教訓を教育・対策へ戻します。報告経路や判断手順は文書化し、訓練しておきます。
- 1発見
不審な事象を報告
- 2評価と対応
影響確認・隔離・復旧
- 3改善
教訓を対策へ反映
発見:不審な事象を報告/評価と対応:影響確認・隔離・復旧/改善:教訓を対策へ反映
ハルとビットで、使い方を確かめよう
小さな異常も報告するの?
担当者が評価できるよう、決めた経路へ伝えよう。自分だけで安全と判断しないでね。
3証拠調査と事前の試験を分ける
デジタルフォレンジックスは、デジタル機器や記録から証拠を収集・保全し、分析する技術・手続です。削除メールの復元や時刻をそろえたログの調査などで、何が起きたかを確かめます。原本を不用意に変更しない扱いが重要です。
ペネトレーションテストは、許可された対象へ実際の攻撃を模した試験を行い、防御の有効性を確認することです。事故後の証拠調査と、事前に侵入可能性を試す評価を区別します。
事故の証拠を保全・分析
許可範囲で防御を評価
手順と記録を管理
フォレンジックス:事故の証拠を保全・分析/侵入試験:許可範囲で防御を評価/共通点:手順と記録を管理
ハルとビットで、使い方を確かめよう
復旧したら記録はいらない?
原因や被害を調べ、再発を防ぐために必要だよ。証拠を大切に扱おう。
4隔離と報告を行い、調査できる状態を残す
業務端末が不審な宛先へ通信している疑いを見つけた場面を考えます。利用者は組織の初動手順に従い、指定された方法でネットワークから隔離し、発見時刻や目にした状況を担当窓口へ報告します。報告しただけで接続したまま使い続けると、情報の持出しや他の機器への影響が続くおそれがあります。
隔離後も、原因を調べる前に独断でログを消したり、ソフトウェアを再インストールしたりしません。ログはいつ何が起きたかを調べる記録で、変更すると証拠や調査の手掛かりを失うことがあります。行った操作と時刻も記録し、電源の扱い、修復や復旧の開始は担当者の指示に従います。
拡大を抑えることと、調査に必要な情報を残すことを一緒に考えます。
復習
このパートを振り返ろう
ログで異常を見つける体制と、事故の影響調査・拡大防止を支援する体制は何ですか。
報告された事象は、全て直ちに事故と決め付けますか。
答え方と、確認するポイント
担当者が内容と影響を評価します。連絡経路・対応手順を事前に文書化し、対応を記録して得られた教訓を改善へ生かします。
事故後の記録を壊さず分析することと、事前に許可して侵入可能性を試すことは何ですか。
答え方と、確認するポイント
前者はデジタルフォレンジックス、後者はペネトレーションテストです。事故の証拠を調べる目的と、許可された範囲で防御の有効性を試す目的を区別します。
問題で確かめる
実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
異常を見つける役割と、事故への対応を調整する役割を比べます。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目62。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。