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21-02 · データベース設計4節・復習・3問

業務から必要なデータを洗い出す

このパートで確かめること
  • 記録する事実の単位と識別方法を決める
  • 意味を保ってデータを整える
  • ER図の関係を両方向から読む
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1何を記録すべきか考える

データ分析では、業務で扱う事実と項目を洗い出す。貸出業務なら「誰に」「どの本を」「いつ貸し」「いつ返すか」が必要。項目名だけでなく意味、単位、必須か、何をもって一件とするかも決める。

データベース設計は必要な項目と関連を整理して構造を決める仕事。蓄積済みのデータを条件で取り出す選択や用途別の抽出とは段階が違う。大量データから隠れた規則を探るデータマイニングも、構造を設計することそのものではない。

貸出台帳の設計
項目意味・例
対象会員・本・貸出
事実会員が本を借りた
必要項目会員番号・本番号・貸出日

例は学習用です。

2表記をそろえてから結び付ける

データクレンジングは、誤記、重複、表記ゆれ、欠損などを調べ、利用できる状態に整えること。「東京都」と「東京」をそろえるときも、同じ意味であることを確かめる。分からない値を勝手に0で埋めると、実際に0だった記録と混ざる。

データ結合は、共通する番号などで複数のデータを関連付けること。氏名だけの結合では同姓同名を混同し得るので、会員番号など意味の一致した識別子を使う。

結合前の確認
項目意味・例
表記東京/東京都の意味を確認
重複同じ会員の二重登録を確認
識別子氏名だけでなく会員番号

例は学習用です。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

名前さえあれば結び付く?

ビット

同姓同名があるので、識別できる番号などを確かめよう。

ハル

値が空なら0を入れる?

ビット

不明と0は違うよ。欠損の理由と扱いを決めよう。

3関係と番号の規則を設計する

E-R図(Entity-Relationship Diagram:実体と関連を示す図)は、管理対象とその間の関連を表す。会員一人に複数の貸出記録が対応するなら1対多の関係。対象の名前だけでなく、一件が何に対応するかを確認する。

コード設計は、会員番号などの識別用の符号の付け方を決めること。重複しない範囲、文字数、追加時の余裕を考える。スキーマは、表・項目・型・制約などのデータベースの構造定義を指す。

一人の会員と、複数回の貸出
会員会員番号(主キー)10..*貸出貸出番号(主キー)会員番号(外部キー)で参照

一人の会員はまだ借りていない場合も、何度も借りた場合もあります。一つの貸出記録は一人の会員に対応します。会員番号を結び付けることで、氏名などを毎回重複して記録せずに済みます。

4関連を線の両側から読む

E-R図は、管理する対象を実体として表し、対象同士の関連を線で示します。貸出業務を「会員」と「貸出記録」に分けると、一人の会員には貸出記録が複数対応し、一件の貸出記録は一人の会員に対応します。対象の名前を読むだけでなく、線の両側から「一件に対して何件まで結び付くか」を考えます。

この教材では「会員 1 ─ 0以上の複数 貸出記録」と書きます。まだ借りたことがない会員を登録できるなら、会員一人に貸出0件も認めます。一方、一件の貸出は誰が借りたかを特定するため、会員一人を参照します。複数回借りた記録を、一人の会員の一行へ上書きしてはいけません。

一冊を繰り返し貸す場合は、「本」も別の実体にし、各貸出記録から本を一冊参照します。実際の図では多重度の記号に違いがあるので、凡例と業務上の条件を確認しましょう。1対多という言葉だけでなく、借りていない会員や同じ本の再貸出を表せるかまで確かめると、必要な関係を検証できます。

会員・貸出記録・本を分けてつなぐ

本は実物の一冊ごとに識別します。同じ本を再び貸すときは、新しい貸出記録を追加します。

2

復習

このレッスンを振り返ろう

同じ会員が同じ本を再び借りたら、以前の行を書き換えればよいですか。

答え方と、確認するポイント

履歴を残すなら貸出し一件を新しい行にします。会員と本はIDで区別し、表の項目・型・制約などをスキーマとして定めます。

表記ゆれをそろえるとき、同じ名前の人を無条件に統合してよいですか。

答え方と、確認するポイント

別人の可能性があるので、会員IDなどの意味のある識別情報を確認します。欠損値も、意味を確認せず0へ置換しません。

会員と貸出しの関係は、両側からどう説明しますか。

答え方と、確認するポイント

会員一人には貸出しが0件以上あり、貸出し一件には会員が一人対応します。線の記号だけでなく、業務上の条件に照らして読みます。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル入門問題1 / 3問
同じ名前の会員が二人いる図書館で、貸出し履歴を設計する。後から「誰が、どの本を、いつ借りたか」を区別するために適切な方針はどれか。
ヒントを見る

同じ値が現れても別の事実として残す必要があるかを考えましょう。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目55。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。

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