経営の方向と実行をつなぐ
情報技術を何に使うかという経営の判断と、日々の実行をつなぎます。
- 経営の方向付けと現場の実行管理を区別できる。
- 専門家の分析を活用しても、経営陣が評価・指示・モニターの責任を担える。
- 経営陣自身が規範を守り、倫理的な行動と説明責任を示せる。
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 4節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1経営側がIT活用の方向と責任を決める
IT(情報技術)ガバナンスは、経営側が組織のIT活用の方向を定め、その実現を導く活動です。組織全体のガバナンスの一部として、取締役会などが、顧客・従業員・株主などの関係者(ステークホルダ)の必要を踏まえ、価値と信頼を高める戦略や方針を示します。
例えば会社が予約サービスへ投資するなら、経営側は「利用者の待ち時間を減らす」という目的、投資の判断基準、目指す水準、責任を持つ人を定めます。現場はその方向に沿って、機器の運用や開発を進めます。
個別の作業が予定どおりかを追う進捗管理だけで、ITガバナンス全体を説明することはできません。サービス管理の実践集や開発の標準手順も、方向を定める責任とは役割が異なります。誰が目的と判断基準を決め、誰が実行するかに注目しましょう。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
詳しい人に全部任せればいい?
専門家の力は借りられるけれど、経営者の最終責任は残るんだよ。
この説明に出てきた略語の正式名称
- IT
- Information Technology
情報技術
2評価・指示・モニタリング
経営者は現在と将来のIT活用を事業目的との整合などから評価する。過去の実績は判断材料になるが、対象を過去や現在だけに限定しない。評価に基づいて方針や優先順位、責任と資源の配分を指示し、その達成状況や適合状況をモニタリングする。
専門家に比較分析を依頼し必要な情報を集めることは有効。ただし分析や実施を委任しても、経営陣の最終的な説明責任まで全面的に移せるわけではない。情報技術に詳しくないことを理由に丸投げしない。
3ITマネジメントは方針を実行する
ITマネジメントは、経営方針やITガバナンス方針に基づく戦略の目標を達成するため、IT活用に関するコントロールを実行し、その結果を経営者に報告する体制を整備・運用する活動。
経営者が投資判断基準を定めるのはガバナンス。担当部門が承認予算に沿って案件を管理する、定めた水準を守ってサービスを運用する、決めた開発手法で進めるのは実行管理の例。報告を受けた経営側が方向を見直すことで循環する。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
現場の仕事とどうつながる?
経営側が方向を示し、現場が実行して報告し、その結果をまた評価するんだよ。
4経営陣も規範を守る
方針を示すだけでなく経営陣自身が規範を守ることが、組織へ倫理的な行動を浸透させる土台となる。経営陣が例外としてルールを破れば、現場にも規範を軽視する風土が広がるおそれがある。
経営者が期待値を設定したり方針を明示したりすることは必要な関与。担当部門に業務を任せる場合も、最終的な責任を持ち、適切な報告を受けて判断する。
復習
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実際の問題に挑戦しよう
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問2問、入門の確認問題1問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
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経営者が情報技術を方向付けるの説明を確認しよう。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目32。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
- IPA ITパスポート試験 シラバス6.5 ↗
- IPA 2022年度 問40 ↗
- IPA 2023年度 問53 ↗
- IPA 2024年度 問53 ↗
- IPA 2026年度 問35 ↗
- IPA 2026年度 問41 ↗
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。