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3-10 · マーケティング4節・復習・3問

最初の値段と、変わる値段を考えよう

高く始める、低く広める、需要に合わせる。狙いを比べよう。

このパートで確かめること
  • 高い初期価格で早期回収を狙う手法を選べる。
  • 低い初期価格で普及を狙う手法を選べる。
  • 需要や残りの枠に応じた価格調整を見分けられる。
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1値段は、売上だけでなく利用のされ方も変える

価格は、顧客が払えるか、価値に見合うと感じるか、会社が費用を賄えるかなどに関わります。需要は買いたいという必要や量、供給は提供できる商品やサービスの量です。

新商品を広く試してもらいたいのか、独自の価値を求める人から開発費用などを回収したいのかで、初めの価格の考え方は変わります。価格を下げれば必ず利益が増えるわけではありません。1個当たりの利益が減る分を販売数で補えるか、作業や在庫が間に合うかも確かめます。

ここでは、具体的な価格の推奨ではなく、三つの手法の狙いを学びます。

価格を考える三つの視点
顧客

価値と負担は見合う?

事業

費用を賄って続けられる?

供給

求められる量を用意できる?

架空のカフェを使った学習用の例。

2高く始めるか、低く広めるか

スキミングプライシングは、発売当初に比較的高い価格を設定し、新しい価値に高く支払う層から収益を得て、開発費用などの早期回収を狙う方法です。普及の段階に応じ、価格を下げて対象を広げる場合があります。

ペネトレーションプライシングは、当初から比較的低い価格を設定し、早く普及させて市場シェアなどを獲得することを狙う方法です。低い価格でも事業を継続できる費用構造や、その後の運営を考える必要があります。

「高級商品だから全部スキミング」「セールなら全部ペネトレーション」ではありません。導入時に何を狙って価格を決めたかを読みます。

導入時の価格戦略を比べる
手法初期の価格主な狙い
スキミング比較的高い高く支払う層から早期回収
ペネトレーション比較的低い早期の普及・シェア獲得

価格の高低だけでなく、導入時の目的を確認する。利益や普及は保証されない。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

安く売り出す方法は、全部同じ名前になる?

ビット

目的を見よう。新商品を早く広めるための低い初期価格なら、ペネトレーションの考え方だね。

3ダイナミックは、状況に合わせて変える

ダイナミックプライシングは、需要供給、時期、残りの販売枠などの状況に応じて価格を変える方法です。予約の集中や空き具合に合わせた宿泊料金などが例になります。自動計算の仕組みを使う場合がありますが、自動化そのものが定義ではありません。

空きが少なく需要が強いときに上げる、利用が少ない時間帯に下げるなど、設定の仕方を考えます。必ず値上げする手法ではなく、単に消費税率の変更で価格が変わることとも区別します。利用者に適用条件や確認時点の価格が分かること、変更が不公平な印象や混乱につながらないことにも配慮します。

状況に応じる価格の例(架空)
状況価格調整の例
予約が集中し、空きが少ない高めの価格に調整
利用が少なく、空きが多い低めの価格に調整

価格や条件は学習用の例。値上げだけを意味するものではない。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

ダイナミックは、混んだら値上げするだけ?

ビット

空いている時期に下げる使い方もあるよ。需要供給など、状況に合わせて変える点が中心なんだ。

4価格の高さだけで、手法を決めない

架空のカフェが新しい持ち帰り商品を売り出すとします。独自の価値を求める人に高い導入価格で届ける案と、多くの人に試してもらう低い導入価格の案では、狙う相手が違います。これは初期価格の戦略です。一方、予約枠の空き具合に合わせて価格を変えるなら、状況に応じた価格調整に注目しています。

同じ企業が複数の手法を使うこともあります。選択肢の単語だけでなく、「いつ」「何に応じて」「何を目指して」価格を決めるのかを整理しましょう。費用利益の基本は第1章でも確認できます。

設問で読む三つの手掛かり
手掛かり考えること
いつ?発売時の価格か、運用中の変更か
何に応じて?需要供給などの変化か
何を目指す?早期回収か、普及か、利用の調整か

複数の手法が併用される場合もある。

2

復習

このパートを振り返ろう

高い商品なら全てスキミングですか。

答え方と、確認するポイント

新製品の導入時に、高く支払う層から早期回収を狙うかを確認します。価格の高さだけで決まりません。

安売りなら全てペネトレーションですか。

答え方と、確認するポイント

導入時の低い価格で普及やシェア獲得を狙う方法です。通常のセールと区別し、事業を続けられる費用構造も確かめます。

ダイナミックプライシングは、必ず値上げしますか。

答え方と、確認するポイント

需要供給などに応じて上下させる方法です。空きの多い時期に下げる使い方もあり、何に応じた変更かを読みます。

3

問題で確かめる

学んだことを問題で確かめよう

入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 3問
新製品の導入時に高い価格を設定し、独自の価値に支払う層から早期回収を狙う手法は?
ヒントを見る

高く始める理由に注目しよう。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目10。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

学習範囲と参考資料

シラバスは学習範囲の根拠です。説明は各参考資料を基に当サイトが初学者向けに作成しています。2026年9月8日確認。学習用の例・会話・図解は当サイトの作成です。図の数値やお店の事例は架空で、実際の企業の実績を示すものではありません。

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