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2-02 · 知的財産権4節・復習・3問

発明・デザイン・名前を守る

新しいカップを作って売る場面から、産業財産権の違いを見分けよう。

このパートで確かめること
  • 発明・デザイン・商品やサービスの目印から関わる権利を選べる。
  • 出願と、権利が発生する設定登録を区別できる。
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説明 1 / 4
このページの目次 4節・復習と3問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1商品には、いくつもの工夫がある

新しいカップを考えます。飲み物がこぼれにくい仕組み、持ちやすい形、目を引くデザイン、店のブランド名は、それぞれ違う工夫です。事業で使う発明やデザイン、商品・サービスの目印などを守る特許権実用新案権意匠権商標権の四つを、産業財産権と呼びます。

知的財産権は、これらや著作権などを含む広い言葉です。

一つの商品にも、四つの保護対象
特許

技術的な発明

実用新案

物品の形状・構造・組合せの考案

意匠

デザイン

商標

名前・マークなどの目印

知的財産権には、この四つの産業財産権のほかに著作権なども含まれる。各制度の要件を満たす必要がある。

2守る対象で四つの権利を区別する

  • 特許権は、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの、つまり発明を保護します。
  • 実用新案権は、物品の形状・構造・組合せに係る考案を保護します。
  • 意匠権(いしょうけん)は、物品などのデザインを保護します。
  • 商標権は、商品やサービスを見分ける目印を保護します。

例えば、カップの新しい機構、物品の構造の工夫、外観、ブランド名というように、問題文の何を守りたいかに注目します。意匠には、一定の画像・建築物・内装なども対象になります。

四つの産業財産権
権利主な保護対象
特許権発明
実用新案権物品の形状・構造・組合せの考案
意匠権デザイン
商標権商品・サービスを識別する目印

著作権は、この四つとは別の制度。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

カップに新しい仕掛けを付けて、名前も考えたんだ。全部、同じ権利で守るの?

ビット

何を守るかで違うよ。技術的な発明なら特許、商品を見分ける名前なら商標が関わる。

ハル

見た目のデザインにも、別の仕組みがあるんだね。

ビット

それが意匠だよ。一つの商品に、複数の権利が関わることもあるんだ。

3自動的に生まれる権利とは限らない

産業財産権は、特許庁に出願し、それぞれの制度で必要な手続を経て、設定登録されると発生します。出願書類を提出しただけで権利を取得できるわけではありません。作った時点で原則発生する著作権との違いです。ただし、四つの制度では審査の内容や権利行使の条件などが異なります。

また、商標は商品・サービスとの関係で保護されるため、登録すればその言葉をどんな場面でも独占できるわけではありません。新商品を作るときは、自分の権利を守るだけでなく、他者の権利を侵害しないかも調べます。

権利が生まれる時点
著作権

原則として創作時

産業財産権

必要な手続を経た設定登録時

手続や審査の詳細は権利ごとに異なる。

4新しい商売の方法なら、何でも特許になる?

ビジネスモデル特許は、ビジネスの仕組みに関わる発明についての呼び方です。単に「会員に割引する」と考えただけで、必ず特許になるわけではありません。コンピュータ等を使って具体的に実現した技術的な発明として、発明に当たるか、新しさがあるかなどの要件を満たす必要があります。

実用新案は、物品の形状・構造・組合せについての考案が対象で、製造方法そのものは対象外です。登録前に新規性等の実体審査を行わない制度ですが、基本的な要件等の審査はあり、権利を行使するときは実用新案技術評価書を提示した警告が必要です。

「登録されているから有効性の審査まで全て済んでいる」とは考えません。

商品の目印はトレードマークサービスの目印はサービスマークと呼ばれ、どちらも商標の制度で保護され得ます。役務はサービスという意味です。AI(人工知能)で考えた商品名・外観でも、他人の登録商標・意匠等を侵害しないかを確かめます。

AIの学習に使うデータも、秘密として保護される設計情報や、利用範囲を定めた契約がないかを確認します。AIに関する技術そのものが特許の対象となる場合と、生成した名前・外観を商品へ使う場合も分け、関わる権利の対象と許諾範囲を確かめます。

新しい商売の方法なら、何でも特許になる?
見分ける対象意味・使う場面
会員割引という着想だけ直ちに特許とはならない
技術的に実現した仕組み特許の要件を確認
物品の構造・組合せの考案実用新案の対象と手続を確認
配送サービスの目印サービスマークとして商標を検討

著作権、特許、実用新案、商標は保護対象と手続が違う。

参考:e-Gov:特許法 ↗

参考:e-Gov:実用新案法 ↗

参考:IPA:シラバス Ver.6.5(学習範囲) ↗

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

サービスの名前にも、商標があるんだね。

ビット

そう。物だけでなく、配送や金融のようなサービスの目印も対象になるよ。

この説明に出てきた略語の正式名称
AI
Artificial Intelligence
人工知能
2

復習

このパートを振り返ろう

商品の仕組み、外観、名称は、同じ権利で守るものですか。

答え方と、確認するポイント

技術的な発明は特許、デザインは意匠、商品・サービスの目印は商標というように対象が違います。一つの商品に複数の権利が関わることもあります。

出願書類を提出したら、必ず産業財産権を取得できますか。

答え方と、確認するポイント

制度で必要な手続を経た設定登録によって発生します。審査の内容や権利行使の条件は制度によって異なり、出願だけで取得を保証するものではありません。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 3問
新商品のブランド名を、商品を見分ける目印として保護したい。関わる権利はどれか。
ヒントを見る

「技術」「外観」「名前」のどれを守る?

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
出典・参考資料を確認する

学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目4。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

説明の根拠を確認する

2026年9月8日確認。試験の基礎学習のために要点を整理しています。制度の適用条件や改正の詳細は、リンク先の公式資料で確認してください。

3問 / 操作体験

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