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1-01 · 経営・組織論3節・復習・4問

会社は、何のためにある?

このパートで確かめること
  • 店で使う人・物・資金・記録を、四つの経営資源に分けられる。
  • 会社の判断から影響を受ける相手を、株主以外も含めて挙げられる。
  • 目指す将来像を、果たす使命や達成度を測る指標と区別できる。
  • 企業の社会的責任を、普段の事業で果たす責任として説明できる。
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説明 1 / 3
このページの目次 3節・復習と4問
  1. 1説明を読む
  2. 2復習する
  3. 3問題を解く
  4. 4次へ進む

1お店を動かすために必要なもの

カフェで飲み物を1杯売る場面を考えましょう。店を動かすには、次の4つが必要です。

1杯を届ける、4つの経営資源
ヒト
飲み物を作って渡す店員
モノ
豆・コーヒーマシン・お店の設備
カネ
開店や、材料代・家賃の支払いに使うお金
情報
注文や売上の記録

昼の注文が増えると分かったら、店員の配置や材料の量を見直します。4つを組み合わせて使うことが大切です。

会社が活動するために使うこうしたものを、経営資源と呼びます。1つだけを集めるのでなく、組み合わせて使います。

例えば「昼に注文が増える」と分かれば、その時間の店員を増やし、材料を多めに用意できます。情報は、ヒトやモノをどう使うか決める材料になるのです。

仕入れ・調理・販売・記録は、担当が違っても「安全でおいしい飲み物を届け、店を続ける」という目的につながります。自分の作業の前後に、誰が何を必要としているかも考えます。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

売上の記録はあるのに、昼にはいつも売り切れる。情報があれば十分じゃないの?

ビット

記録を使って、昼に用意する材料や店員の配置を変えてみよう。情報とヒト・モノを組み合わせるところが大切だよ。

ここがポイント情報は保管するだけでなく、人や材料の使い方を決めるために使います。

2大切にする考え方と、関わる相手

会社が判断に迷ったときの軸になる、大切にする考え方が経営理念です。カフェの例で、3つに分けてみましょう。

  • ミッション:果たす使命。「食事を通じて地域を支える」。
  • ビジョン:目指す将来の姿。「誰もが立ち寄れる店になる」。
  • バリュー:日々の行動で大切にする価値観。「安全を優先する」。
使命・目指す姿・行動の軸を分ける
ミッション|何のために

食事を通じ、地域の暮らしを支える

ビジョン|どんな姿へ

誰もが気軽に立ち寄れる店になる

バリュー|どう行動する

安全を優先し、声を聞き、工夫を共有する

学習用の架空の例。順番に達成する工程ではなく、考え方を整理した並び。

「誰もが立ち寄れる店」という将来像と、「再来店率を測る」という指標は別です。指標は、目標へ近づいているかを確かめる道具です。また、会社が社会に存在する意義をパーパスといい、その意義を仕事の判断につなげる考え方がパーパス経営です。

例えば「安心して食事を楽しめる場を作る」という意義を、アレルギー情報の伝え方へ反映します。

会社には、お客さん、従業員、取引先、地域の人、株主などが関わります。会社にお金などを出して事業を支えることを出資といいます。株式会社の持ち分を表す株式を持つ人や会社などの法人が、株主です。

会社から影響を受けたり、会社に影響を与えたりするこうした相手を、ステークホルダーと呼びます。例えば営業時間を延ばすと、客は利用しやすくなります。一方で、従業員の勤務時間や近隣への音も考える必要があります。相手ごとに、何がよくなり、何を確かめる必要があるかを整理しましょう。

閉店を1時間遅くすると、誰に影響する?
お客さん
利用できる時間が増える。遅い時間にも需要があるかを確かめる。
従業員
勤務時間が変わる。人数や負担に無理がないかを確かめる。
地域の人
夜の人の出入りや音が変わる。近隣への影響を確かめる。

同じ判断でも、相手によって影響が違います。良い面と確認すべき面を両方考えます。

ここがポイント理念は判断の軸、指標は進み具合を確かめる道具です。ステークホルダーには株主以外も含まれます。

3利益を得ることと、責任を果たすこと

商品を売って得た売上などを収益と呼び、その期間に対応する費用を差し引いたものが利益です。利益を確保することは、会社が活動を続けるために大切です。代金が入る日や支払う日と、収益・費用を扱う期間は、分けて考えます。

会社には、安全な商品を届け、無理のある働かせ方を避け、環境への影響に配慮する責任もあります。この企業の社会的責任がCSR(企業の社会的責任)です。寄付などの活動に限らず、普段の仕事で責任を果たすことも含みます。

例えば新商品が売れそうでも、材料の安全性や店員への負担を確かめずに販売してよいわけではありません。利益と、関わる人への責任を合わせて判断します。

会社の状況を外部が判断できるよう、経営や財務などの情報を開示することがディスクロージャです。株主が会社の重要事項を決める場を株主総会といいます。

社会との関わりを表す言葉は、誰のどの活動かで分けましょう。SDGs(持続可能な開発目標)は、貧困・教育・環境など、持続可能な社会を目指す世界の目標です。SRI(社会的責任投資)は、収益性だけでなく企業の社会的責任なども考えて投資することです。CSRは会社が果たす責任、SRIは投資する側の判断です。

ハルとビットで、使い方を確かめよう

ハル

よく売れる商品なら、店員の負担が増えても続けていい?

ビット

利益だけで決めず、働く時間や安全に作れる人数も確かめよう。普段の仕事で責任を果たすこともCSRに含まれるよ。

ここがポイント利益を残すことと、普段の仕事で社会への責任を果たすことの両方を考えます。
似た言葉を、対象で区別する
CSR
会社が社会に果たす責任
SDGs
国際社会が目指す持続可能な社会の目標
SRI
社会的な責任なども考慮する投資の判断
この説明に出てきた略語の正式名称
CSR
Corporate Social Responsibility
企業の社会的責任
SDGs
Sustainable Development Goals
持続可能な開発目標
SRI
Socially Responsible Investment
社会的責任投資
2

復習

このパートを振り返ろう

昼の売切れを減らすとき、販売記録をどのようにヒトやモノの使い方へつなげますか。

答え方と、確認するポイント

時間帯別の販売記録は情報です。その記録から注文が増える時間を調べ、店員の配置や材料の準備を変えます。記録を持つことに加え、ほかの資源の使い方へ結び付けることが大切です。

営業時間を延ばすと、客・従業員・近隣の人にはそれぞれどのような影響がありますか。

答え方と、確認するポイント

客は利用できる時間が増えます。従業員には勤務時間や安全な帰宅、近隣の人には音などの影響を確かめる必要があります。会社に関わる相手は株主だけではありません。

「誰もが立ち寄れる店になる」と「再来店率を測る」は、何が違いますか。

答え方と、確認するポイント

前者は目指す将来の姿を示すビジョンです。後者はその姿へ近づいているかを確かめる指標です。ミッションは果たす使命を表し、将来像とは焦点が違います。

売れそうな新商品を出す前に、利益以外に何を確かめるべきですか。

答え方と、確認するポイント

材料の安全性、店員の負担、環境への影響なども確かめます。CSRは寄付だけを指す言葉ではなく、普段の事業で社会への責任を果たすことも含みます。

3

問題で確かめる

実際の問題に挑戦しよう

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、過去問を参考にした独自問題1問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。

オリジナル問題1 / 4問
カフェの「経営資源」のうち、情報に当たるものはどれか。
ヒントを見る

ヒト・モノ・カネ・情報の4つに分けてみよう。

オリジナル入門問題 · シラバス 6.5

公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。

4問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。

自作解説 · 2026.09.15 確認
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学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目1。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。

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