状況と身体の特徴で確認する
- 利用状況のリスクから追加認証を判断する
- EMV 3-Dセキュアで常に同じ追加操作を求めるとは限らないと説明する
- 行動的な生体認証と知識・CAPTCHAを区別する
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 2節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1普段と違う状況に追加確認
リスクベース認証は、普段と異なる端末・場所などの利用状況を評価し、リスクに応じて追加認証などを要求する方法です。一定時間操作がなければログアウトする処理や、連続失敗時のロックとは判断材料が違います。
EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)はオンラインのカード決済で本人確認を支援する仕組みです。取引や端末などの情報を使い、必要に応じ追加認証を行います。全取引で必ず同じ確認画面が出るとは限りません。
通常の利用:状況に応じ判断/異なる端末等:追加確認を要求/カード決済:取引情報等を使い本人確認
2身体と行動の特徴を使う
生体認証(バイオメトリクス認証)は、身体的・行動的特徴を使う本人確認です。指紋、顔認証、静脈パターン認証、虹彩認証、網膜認証、声紋認証などがあります。虹彩は目の表面側の模様、網膜は眼底の特徴で、同じ部位ではありません。
筆跡・筆圧や打鍵のリズムは行動的特徴です。秘密の文字列を入力すること自体は知識認証です。CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)は人間と自動プログラムを見分ける仕組みで、特定個人を生体で確認するものではありません。
顔・指紋・静脈等
筆記・打鍵の特徴
特定個人の確認とは別
身体:顔・指紋・静脈等/行動:筆記・打鍵の特徴/人間かの確認:特定個人の確認とは別
3本人を拒む誤りと他人を通す誤り
本人拒否率(FRR:False Rejection Rate)は本人を誤って拒む割合、他人受入率(FAR:False Acceptance Rate)は他人を誤って通す割合です。安全性の観点ではFARを低く、本人の利便性の観点ではFRRを低くしたいと考えます。
同じ仕組みで判定を厳しくすると一般にFARは下がりFRRは上がるため、利用場所に応じて調整します。例として本人の試行200回中4回拒否なら4÷200×100=2%です。生体情報も盗難・偽造リスクはあり、絶対に誤らないわけではありません。
FRR:利便性に影響
FAR:安全性に影響
FAR低下・FRR上昇の傾向
本人を拒む:FRR:利便性に影響/他人を通す:FAR:安全性に影響/厳しい判定:FAR低下・FRR上昇の傾向
ハルとビットで、使い方を確かめよう
本人なのに通れないこともある?
あるよ。その割合が本人拒否率なんだ。代替手段も必要だね。
両方の誤りを簡単にゼロにできる?
判定を厳しくすると本人も拒まれやすいんだ。目的に合う調整が必要だよ。
4身体と行動、本人と他人
生体認証には指紋や静脈などの身体的特徴と、筆記や打鍵の行動的特徴が含まれます。スマートフォンでも利用でき、肩越しの目視だけでパスワードと同じように容易に得られるとは限りません。ただし窃取や偽造、誤認証のリスクはゼロではありません。
安全性には他人受入率の低下、本人の利便性には本人拒否率の低下が望まれます。CAPTCHAは人間かの判別、秘密の文字やパターンは知識認証です。普段と違う状況の追加認証、無操作時のログアウト、連続失敗のロックも理由を区別します。
5生体認証は何の特徴を照合するか
生体認証は、あらかじめ登録した身体や行動の特徴と、認証時に測定した特徴を照合します。指紋認証は指先の模様、顔認証は顔の特徴、静脈パターン認証は指や手のひらなどの血管のパターンを利用します。いずれも、氏名や暗証番号を入力しただけで本人とみなす仕組みではありません。
虹彩認証は、瞳孔の周りにある虹彩の模様を利用します。網膜認証は、眼の奥にある網膜の特徴を利用するため、同じ眼を対象にしていても照合する部位が異なります。「眼を使う認証」という共通点だけで同じ方式と判断しないようにします。
声紋認証は声の特徴を利用します。決められた合言葉を知っているかを確認する認証とは異なります。同様に、キーを押す間隔などの入力の癖を使う場合は行動の特徴を照合しますが、入力したパスワードの文字列だけを照合する場合は知識による認証です。
例えば、作業現場で顔や手の状態が変わるなら、実際の利用環境で本人拒否率と他人受入率を確認し、認証できないときの代替手段も決めます。方式の名称だけで選ばず、測定する特徴、使いやすさ、必要な精度、生体情報の保護を合わせて判断しましょう。
復習
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IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)公開過去問1問、入門の確認問題2問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
普段と違うアクセス状況に応じて,本人確認を追加している例を探しましょう。
公開問題・原図の著作権はIPAにあります。表記・表の配置を整えています。解説は当サイト独自のものです。
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出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目63。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。