身近な機器と離れた拠点をつなぐ
- LANとWANを接続する範囲で区別する
- LAN内の転送とネットワーク間の経路選択を区別する
- VLANをVPNやSDNと区別する
点線のことばを押すと、意味と使い方を調べられます。
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このページの目次 3節・復習と3問
- 1説明を読む
- 2復習する
- 3問題を解く
- 4次へ進む
1近くをつなぐ網と拠点を結ぶ網
ネットワークは、機器同士がデータをやり取りするためのつながりです。例えば教室のパソコンをプリンタにつなぐと、別の機器へ印刷する内容を送れます。
構内などの比較的限られた範囲のネットワークをLAN(一定の範囲内の機器を接続するネットワーク)といいます。離れた支店のLAN同士を結ぶなど、広い範囲をつなぐネットワークがWAN(離れた拠点などを結ぶ広域のネットワーク)です。距離の数字だけで機械的に区別せず、どのような範囲・構成で使うかを見ます。
データのやり取りに使う経路やサービスが通信回線、信号が通る媒体や道筋が伝送路です。媒体は、信号を伝えるケーブルなどを指します。有線LANはケーブル、無線LANは電波を使います。
下の例では、各支店の機器をLANでつなぎ、その支店同士をWANで結んでいます。LANとWANを、つながる範囲から確かめましょう。
この説明に出てきた略語の正式名称
- LAN
- Local Area Network
一定の範囲内の機器を接続するネットワーク - WAN
- Wide Area Network
離れた拠点などを結ぶ広域のネットワーク - PC
- Personal Computer
個人が多様な目的に使うコンピュータ
2線をつなぎ、届け先を選ぶ
教室のパソコンからデータを送る場面を考えます。同じLANの中へ届けるか、別のネットワークへ渡すかで、主に使う機器の役割が変わります。
- スイッチ:同じLAN内で、宛先に向かう接続口へデータを送ります。接続口をポートといい、宛先を見分けるときにMACアドレスという情報などを使います。スイッチングハブとも呼ばれます。
- ルーター:異なるネットワークの間で、どの経路へデータを送るか選びます。その判断には、宛先のIP(ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束)アドレスなどを使います。
下の図で、同じLANのプリンタへ進む経路と、別のネットワークへ進む経路をたどってみましょう。機器の箱の形だけでなく、何をつなぐ役割かで考えます。
機器をネットワークへつなぐ機能を持つ部品がNICです。イーサネットは代表的な有線LANの方式で、機器とスイッチをケーブルで結びます。
ハブは、複数の機器を接続する装置の呼び名です。そのうちリピータハブは、受けた信号を他のポートへ広く中継します。宛先を見て必要なポートへ送るスイッチとの違いに注目しましょう。
スイッチは同じLAN内の機器をつなぎ、ルーターは異なるネットワークをつなぎます。線は物理的・論理的な接続を簡略化したもので、一方向通信の指定ではありません。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
この説明に出てきた略語の正式名称
- IP
- Internet Protocol
ネットワークを越えて宛先へデータを届けるための通信の約束
3実際の配線と、設定によるグループ分け
同じスイッチにつながっていても、すべてを同じLANとして扱うとは限りません。設定によって、職員用と来客用のように別のLANへ分ける仕組みがVLAN(物理的な設備上で論理的にLANを分ける仕組み)(仮想LAN)です。実際の配線とは別に、設定上のまとまりとして分けることを、ここでは論理的な区分といいます。
SDN(転送と制御を分け、ソフトウェアでネットワークを制御する考え方)は、通信を実際に転送する働きと、その転送をどう行うか決める制御を分け、ソフトウェアでネットワークの構成や経路を管理する考え方です。
VPN(公衆網などの上に仮想的な専用接続を作る仕組み)は、公衆網などの上に、論理的な専用の接続を作る仕組みです。公衆網は、多くの利用者が共用する通信網を指します。離れた場所から専用の接続を作りたい場合などに使います。
VLANはLAN内部を別のまとまりとして扱う仕組み、VPNは共用する通信網などの上に専用の接続を作る仕組みです。どちらも「仮想」という名前を含みますが、分ける対象や目的は同じではありません。
ハルとビットで、使い方を確かめよう
- グループ間で通信するとき
- 別のネットワークへ渡す役割や、通信を許可する設定が関わります。
この説明に出てきた略語の正式名称
- VLAN
- Virtual LAN
物理的な設備上で論理的にLANを分ける仕組み - SDN
- Software-Defined Networking
転送と制御を分け、ソフトウェアでネットワークを制御する考え方 - VPN
- Virtual Private Network
公衆網などの上に仮想的な専用接続を作る仕組み
復習
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問題で確かめる
学んだことを問題で確かめよう
入門の確認問題3問で、この範囲の考え方を使います。答えを選んだら、正解の理由とほかの選択肢の違いも確かめましょう。
ヒントを見る
同じ拠点内を結ぶ網と、離れた拠点同士を結ぶ網を分けて考えましょう。
オリジナル入門問題 · シラバス 6.5
3問中0問の答えと解説を確認しました。選んだ答えの理由も確かめてから、次へ進みましょう。
出典・参考資料を確認する
学習範囲:IPA シラバス Ver.6.5 ↗ 項目58。身近な例・会話・図解・確認問題は当サイトのオリジナルです。
学習範囲と参考資料
シラバスは学習範囲の根拠です。説明は参考資料を基に当サイトが作成しています。身近な事例・会話・図の数値は学習用の架空例です。2026年9月10日確認。